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「ルックバック」の原作を読んで仰天!
昨日(2025.2.27)、紹介記事を配信したアニメ映画の「ルックバック」、大絶賛させてもらったのだが、あまりにも気に入ってしまったので、早速、原作漫画を注文して読んでみた。
で、もうビックリ仰天。
僕がとてつもなく感動した58分のアニメ映画、原作コミックそのままだったのだ!?
にわかに信じられず、またまた違った意味で衝撃が収まらない。本当に衝撃を受けた。
「ルックバック」の原作コミックを書いた作者は、知る人ぞ知る、今、凄い人気を誇る若手漫画家の藤本タツキだ。
現在32歳と非常に若い注目の漫画家。「ルックバック」はその藤本タツキの少年ジャンプ+に掲載された読み切り漫画だった。非常に薄いもの、つまり短い読み切り。
届いたコミックの単行本を手にして、そのあまりの薄さに目を疑った程だ。





その藤本タツキの漫画(コミック)がアニメ「ルックバック」の原作になっている。
読んでみた。
衝撃を受けた。大仰天!!
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アニメは原作コミックどおりだった!
藤本タツキの漫画は完全にアニメと一緒だったのだ。いや、こういう言い方は変、逆だ。
押山清高が作ったアニメ「ルックバック」は、完全に藤本タツキの原作そのままだったのだ。
押山清高さんが監督、脚本、キャラクターデザインまで担当したアニメは、ほぼ寸分も変わらず、藤本タツキさんの原作漫画のままだったのだ。
誤解があってはいけないので、釈明しておくが、だから押山清高さんが手を抜いたとか、独自性がないとか、そんなことを言うつもりは毛頭ない。押山さんは素晴らしい傑作アニメを作ったことはそのとおりで、僕はあのアニメを熱愛していて、押山さんのことは非常にリスペクトしているが、あの58分間のことや、あのストーリー展開、僕が手品と称して驚嘆させられた時間の取り扱いなど、全て藤本タツキの原作どおりだったという事実だけを伝えたいのだ。
原作者の藤本タツキのアイデアと想像力に圧倒されると共に、この人、とんでもない天才だと恐れ入ってしまったという次第。
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藤本タツキの原作を細部まで忠実に再現
あのアニメは、藤本タツキの原作コミックを、忠実にアニメとして再現したのだった。
驚いた。最初から最後まで、全て完全に一致している。隅から隅まで。
あの原作をいかに動画にするか、動くアニメーションにするのか。押山清高はそれに心血を注いだのだろう。
漫画それ自体が映画の脚本そのもので、言って見れば「絵コンテ」そのものだった。
ストーリー展開は言わずもがな、絵はもちろん、会話など登場人物が口にする言葉は全て一緒、特に驚かされるのは、絵のアングルまで完全に一致していることだ。



先ずは、元々の藤本タツキの原作漫画そのものが、非常に映画的に描かれているということがあるのが、まさかそれぞれのカットに描かれた登場人物たちのアングル、立ち位置、会話の全てがほぼ完全に一致しているとは驚嘆以外の何物でもない。


本当に、藤本タツキの原作漫画が、映画の絵コンテそのものになっているのだ。
頭がクラクラする程の衝撃を受けた。
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藤本タツキのこと
僕は名前は聞いたことがあったが、実際に藤本タツキの漫画を読んだのは今回が初めてである。
藤本タツキは非常に有名な人気漫画家で、大ベストセラーを何本も発表しているまだ32歳の若手漫画家だ。
有名な作品はたくさんあるが、何といっても広く読まれているのは「チェンソーマン」だろう。
2020年12月の「このマンガがすごい!2021」オトコ編第1位。同年第66回小学館漫画賞少年向け部門受賞。
2021年、2022年、2023年 ハーベイ賞BestManga部門受賞(3年連続受賞)と賞を取りまくっている。
非常に興味を引かれるが、実は僕の娘も息子も揃って、「全然良さが分からなかった」とか、「全く刺さらなかった」と散々の評価なので、読むのはやめた(笑)。
それはともかく、他にも「ファイアパンチ」など人気作が多く、今、一番の旬の漫画家と言って間違いなさそうだ。
才能を痛感させられるルックバック
というわけで、僕は藤本タツキの漫画は「ルックバック」一冊しか読んでいないが、これを読めば、その類を見ない並外れた才能を痛感させられる。
凄い漫画家がいたものだ。
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「ルックバック」の基本情報
『少年ジャンプ+』(集英社)に、2021年7月19日に掲載された 長編読み切り漫画。
長編とは言っても143ページしかない。僕の感覚ではこれは長編とは呼ばない。いや、呼べない。明らかに中編である。
ジャンプコミックスの単行本も驚くほど薄い。何とも薄っぺい単行本。
時間的にはかなり丁寧にゆっくりと読んでも30分もあれば読めてしまう。
だが、侮るなかれ。中身はめちゃくちゃ濃厚で、ドラマに満ち溢れている。
ストーリーをまた少しだけ
漫画を描くことが大好きで、自信満々の小学4年生の藤野が、引きこもりの同級生の漫画を見て衝撃を受けるが、やがて2人は無二の親友となって藤子不二雄のように合作で漫画を描き続け、瞬く間に人気漫画家に踊り出る。
だが、やがて思わぬ悲劇が・・・。
漫画と格闘する2人の少女の青春奮闘劇だ。
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143頁に詰め込まれた濃厚なドラマ
アニメ映画の58分という短さに驚嘆させられたのだが、この原作コミックでも同じことが当てはまる。
これだけの濃厚な人間ドラマがわずか143ページの短いコミックの中に凝縮されている様には驚きを通り越して、唖然としてしまう。
全く無駄な部分とか、遊びがない。全てのページにドラマが籠っていると言うべきか。
そしてそのカット割の見事さに舌を巻いてしまう。
だから、あの傑出したアニメが、そっくりそのまま同じアングルで作られていて、繰り返しになるが、この漫画そのものが映画の絵コンテそのものになっているという奇跡が成し遂げられた。
すごいことだ。
凄い漫画が凄いアニメになった
あのアニメを先に観て、「アニメの表現方法が変わった」とまで絶賛していたのだが、それが全てコミックの中にあった。
漫画で映画を作ったと言えるのではないか。
映画の原作というのは、その映画がアニメであっても、原作を元にもっと色々な要素を盛り込んで、原作はあくまでも叩き台であって、自由に展開されるものだと思っていたので、ちょっとビックリしてしまった。
凄い漫画が、そのまま凄いアニメに生まれ変わったその瞬間に立ち会ったような感動を味わっている。
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アニメと原作漫画の両方を味わって!
素晴らしい原作漫画と、それをそっくりそのままに動く漫画に成し遂げたアニメ。
何とも幸福な出会い。こんな幸せな出会いはちょっと考えられない。
アニメ映画も素晴らしい。原作のコミックも完璧な素晴らしさを誇っている。
どちらから入るのがいいのだろうか?この理想的なコミックとアニメの出会いを正に今、味わってほしい。
アニメから観るか、コミックから読むか。
順番はどうであれ、どうか二つの媒体でこのとてつもない感動を与えられる藤野と京本の凄まじいばかりの青春を共有してほしい。
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非常に廉価な良心的な単行本。これは買うっきゃないだろう!驚くべき124ページを味わってもらうことになる。