目 次
新たなフェイズに入る大成長!
毎年感じることだが、シャクヤクの成長は驚くほど早い。真っ赤な芽が地表に顔を出したと思ったら、その芽がグングンと伸びてきて、あっという間に茎となり、葉っぱを広げて蕾が顔を出す。
その蕾もドンドン大きくなって首が伸びて、直ぐに立派な大輪を咲かせることになる。早ければ4月の終わりには開花し始める。
今回のサンデーシャクヤクは4月7日。芽が出始めてまだ1ヵ月ちょいである。
ところが、今回から明らかにフェイズが変わったと思わせる大成長ぶりなのである。多くの品種がすっかり葉っぱを広げたばかりか、数え切れない程の蕾を確認することができた。
すごい。本当にこれは驚くべき成長だ。
今回最初に見てもらう今週の一枚は、「春の粧」。パッと見てもたくさんの蕾が付いていることが分かる。
立派な蕾を数え切れない程、確認できる。
驚異的な成長の早さである。
他の品種も春の粧とそう変わらない。蕾のオンパレードなのである。
それではいつものように一つずつ確認していこう。
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サンデーシャクヤク 4月7日(日)時点
本当にわずか1ヵ月あまりですっかり様相が変わってしまった。正に劇的な変化。ファイズが変わったと言うしかないレベル。
庭に入った途端に目に飛び込んでくるインパクトがまるで別ものになっている。
えっ!?と思わず声を出してしまうレベルだ。
シャクヤク畑の全体像
とにかく実際に見ていただこう。これが現時点でのシャクヤク畑の全体像。
多くの品種がもう伸びるだけ伸びて背も高くなり、葉っぱを広げている様子が良く分かる。
つい先日まで残っていた茎や頭の葉の塊の部分の赤みや茶色がほとんど姿を消して、すっかり普通の植物の緑色に変身した。
もうかつての面影はどこにも残っていない感じだ。
3品種に数え切れない程の蕾が出現!
中でもすごい勢いなのが、「ラテンドール」と「麒麟丸」、そして「春の粧」の3品種であることは当然だ。
この3品種の一気の成長ぶりには言葉を失ったしまう程。いつものとおり、一つ一つ確認していく。
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「ラテンドール」の蕾の付き方
「ラテンドール」はもう先週の時点で、もうすっかり茎に成長し、頭の葉っぱの塊の部分が広がって、既に完全に成長し切った植物の姿となっていたことはレポート済みだ。
今週は、とにかく一挙に姿を表した蕾のことに触れないわけにはいかない。もうあっちにもこっちにも蕾が顔を出して、数え切れない位になっている。
それでも一応数えてみた。32個も蕾があった。実はこれはかなりいい加減な数字で実際にはもっとずっと多いのではないかと思われる。
というのは、ラテンドールという品種は少し変わっていて、蕾が密集して付くのである。
真ん中に一番大きな蕾があって、その直ぐ下に一緒に寄り添うように2つも3つも別の蕾が付いている。
つまり一つの大きな蕾の周りに複数の蕾が一緒に固まって付いているのである。
中には全体で4つの蕾が密集していることも珍しくない。
去年初めて体験した不要な蕾を取り除く摘蕾という耐え難い作業が必要になるのも、主にこのラテンドールだったのだ。
こんなに3つも4つも一斉に咲いたら、頭が重過ぎて真っ直ぐに咲いていられないし、花同士がぶつかって大変なことになってしまう。
実は、大きな蕾の下にあるまだ小さな蕾まで全て数えることは極めて困難なのだ。だから、32個という蕾の数はかなりいい加減なものである。
【ラテンドール】
数え切れない蕾の数
実際にラテンドールの蕾の付き方を見てもらおう。密集して蕾が付くという変わった品種。我が家のシャクヤクの中ではこのようなものは他にはない。
「麒麟丸」にも例の黒い蕾が続々と
「麒麟丸」も先週時点でグングン伸び始め、一斉に茎にまで成長したことはレポート済みだが、今週はそれが更に成長して、遂にこちらも蕾が顔を出し始めた。
麒麟丸の蕾は、去年初めて分かったのだが、黒いのである。赤黒いというべきか。石榴石というか、僕は敢えてルビーのようだと称えているのだが、あの極めて印象的なルビーが早くも出現した。
その数も相当なものだ。ザッと数えただけでも24個も確認できた。
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【麒麟丸】
「春の粧」の成長はやっぱり1番
「春の粧」の成長速度が一番早いことは前回もレポートしたとおりだが、今週の姿を見ても、それは変わらない。圧倒的に早いと言うしかない。
蕾が数え切れないほど出現しているのは、ラテンドールと変わらないのだが、春の粧の蕾は、既に次のフェイズに進んでいる感がある。
蕾の数は麒麟丸と同じ24個なのだが、もう既に蕾の位置がずれ始めて、蕾の下の茎が長くなり始めている。
「首長美人」の出現である。これは今のところ春の粧だけである。
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【春の粧】
首長になり始めた蕾を確認
春の粧の蕾の様子を見てもらう。明らかに首が伸び始めている。
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「かぐや姫」の小ささが浮き彫りに!
前回は初めてかぐや姫に少しガッカリしていることを書くしかない。
先週のサンデーシャクヤクでかぐや姫を特に詳細にレポートしてきたが、今回はどう見てもかぐや姫の魅力が乏しくて、写真もあまり撮る気になれなかった。
春の粧やラテンドール、麒麟丸の成長が強烈過ぎて、かぐや姫の影がすっかり薄くなってしまったのだ。
これはやむを得ないだろう。
【かぐや姫】
蕾も小さいままで変わらない
2つ付いている蕾もこの1週間でほとんど大きくならなかった。
この蕾が大きくなってきて花を咲かせることはないのではないか、そう思えてきた。
そもそも植え付けた初年度なので、期待しない方がいいのかなと思い始めている。
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「夕映」の蕾がない茎を伐採した
「シャクヤク畑」の「夕映」の成長ぶりは不振を極めている。背丈は伸びて葉っぱも広がっているという意味では順調すぎる成長だが、何と蕾が一つしか付いていない。
元々芽が3つしかなかったのだが、一番最初に伸び出した元気な芽に蕾が付いていなかった。これは本当に残念なこと。蕾の付いていない茎を思い切って伐採した。
その分の栄養を蕾に回さないといけないのである。
【夕映】
唯一の蕾はしっかりと大きくなってきているのだが、とにかく蕾が1つしかない。
「サラベルナール」には期待できそう
サラベルナールの5つの芽は、確実に伸び出してきた。もう葉っぱが広がりそうだ。まだ背丈が低いのに大丈夫かなと少し心配になるが、かなり力強い。期待できそうだ。
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【サラベルナール】
ネコにシャクヤク畑を荒らされる
シャクヤクの真っ赤な芽が、約1カ月前に地表に顔を出してから、ずっと心配していたことがあった。
動物など鳥などの生き物による被害だ。
先ずはあの真っ赤な芽がカラスなどの鳥に摘ままれてしまうことがないのかということ。それを心配して小さな芽のうちは、トゲ付きのシートを被せて守ってきた。
その後、今のように茎になってドンドン成長してくると、近所を徘徊しているネコが食べたり、押し倒してしまうんじゃないかと心配でならない。
これは対策の取りようがなく、本当に不安だったが、今のところ被害はは出ておらず、杞憂で終わったと喜んでいたのも束の間、遂にネコに荒らされた。
芽がまだ出てこなかったアレックスフレミングとモーボクエンのあたりの土地が掘り返されて糞をした形跡を発見。
地表の色と形状が変わっているので、慌てて駆け寄って確認すると、明らかにネコがシャクヤク畑の柔らかい土を掘り返し、糞をして周囲の掘り返した土を被せたらしいことが明白だった。
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ネコ被害はギリギリセーフだった
やられたのはアレックスフレミングとモーボクエンの辺り。実は後述のようにアレックスフレミングには遂に発芽を確認したのだが、その発芽したばかりの芽の部分はうまく外れていた。
「モーボクエン」の方には2つの芽があったのだが、こちらもギリギリセーフ。本当に際どいギリギリでラッキーと言うしかなかった。
これからもネコの被害には注意したいが、その対策が見つけられずに困っている。
そういえば、植え付けた直後のかぐや姫がやられたことは、ご記憶の方がいるのではないか。ネコの場合、芽を食べたりすることが目的ではないことだけが救いである。
【モーボクエン】
遂に「アレックスフレミング」が発芽!
「DR.アレックスフレミング」に遂に芽を発見した。もう地中で枯れてしまったのだろうとほとんど諦めていただけに、これ以上嬉しいことはない。
かなりがっしりとした図太い芽で、色が全く赤くないのも驚きだ。
植え付けたときには立派な芽が4つあったのだが、今のところ地表に顔を出してきたのは、まだ1つだけである。
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【アレックスフレミング】
「ソルベット」の芽がドンドン伸びる
北側にあたる玄関側のソルベットと夕映はどうしても、南側のシャクヤク畑と比べると、成長が遅いのだが、ここにきて一気に猛スピードで成長し続けている。
これは写真で見てもらうのが一番だ。
【ソルベット】
この生命力と力強さに勇気づけられる。思わず惚れ惚れとしてしまう。
「夕映」の勢いが止まらないのに・・・!
北側(玄関側)の「夕映」の勢いが凄いことになって来たというのは、前回のレポート。
本当にそのとおりなのだ。南側のシャクヤク畑の夕映が蕾が一つしかない酷い状況だけに、この北側の夕映の成長ぶりを喜んでいたのだが、僕はサンデーシャクヤク4.7の前日の6日(土)に、大変なことをやらかしてしまった。
大チョンボである。
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大失敗をやらかしてしまう
我が家のシャクヤクには全て品種の名前のネームプレートを地面に挿してある。園芸に携わる人は誰だってやっていることだろうが。
北側の夕映のネームプレートの位置が気に入らなかった。写真を撮るときにも問題があったので、見やすい位置にずらして挿し直そうとしたところ、地中の何かにぶつかって挿し込めない。
何が邪魔しているんだろうと地中に指を突っ込んで調べると、どうやら何か植物の根っこだった。この北側の庭にはツツジや南天など色々な木が植えられていて、特に真隣にある南天の繁殖が凄まじく、その瞬間、僕は隣の南天の根がここまで迫ってきていると思い込んでしまった。
そこで迷うことなく、引っこ抜いた。
更にその引っこ抜いた根はかなりの長さだったので、ご丁寧にも4つに分解してしまう。少し曲げると、気持ち良くポキンと音を立てて割れた。
その直後にハッと思い当たる。
「待てよ、ここはシャクヤクを植えるに当たって、ちゃんと土を深く掘り起こして水捌けを良くするなど土地を改良したはずだ。だとしたら、いきら隣の南天が繁殖しているとは言っても、夕映え芽の出てきたすぐ横に南天の根があるはずがない」
その瞬間、「これは明らかに夕映自身の根っこの一部だった」ことに思い至った。愕然とした。
何と言うことをやらかしてしまったのだ。咄嗟の気の迷いで、大切な夕映の根を引っこ抜いてしまったのだ。大失敗というにはあまりにも痛過ぎる。
写真で見てもらう。
これは何とかしなければと、慌てて肥料を与えた。油粕である。こんなものが今更役に立つのかどうか分からない。
翌日のサンデーシャクヤクの撮影では、ご覧のとおり何の影響も出ておらず、非常に元気だが、この先が心配でならない。
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早くも蕾まで確認できたというのに
あんなに遅く出てきたにも拘わらず、急成長を続ける夕映には、早くも蕾まで発見することができた。
致命的にならないことを祈るばかり
引き抜いてしまった根は、もちろん夕映の根の全体から見れば、そのごく一部に過ぎない。とは言っても比較的長いものであり、この先に何らかの影響が出ないはずはないと覚悟している。
とにかく、夕映全体に致命的なダメージを与えないことを祈るばかりである。毎日、気が気でならない。果たして1週間後にどうなっているのか。
何はともあれ、来週の「サンデーシャクヤク」をお楽しみに!