目 次
10月、地表の茎と葉っぱを全て伐採する
シャクヤクがあの見事な花を咲かせているいる時期は4月末から5月上旬のゴールデンウイークの時期とほぼ重なる。5月の初旬前後という極めて限られた時期だ。もっともそれは我が家のある東京都の西部と言うか町田から横浜にかけての地域である。
地域によっては5月の下旬まで咲いていることも多いが、ポイントはシャクヤクの開花期間は短く、春に開花すると1週間から10日間ほどしか咲いていない。残念ながら花持ちは非常に短い花なのである。
GW期間に一斉に咲いて、直ぐに散ってしまう。せめて2~3週間咲いていてくれたらと思うが、美しい花ほど早く散ってしまうものだ。あの桜のことを思えば理解してもらえるだろう。
スポンサーリンク
花が散ってしまった後が長いシャクヤク
そんな花持ちが悪いシャクヤク。以前にも書いたことがあったが、あの豪華な花が1週間から10日程で散ってしまった後、シャクヤクはどうなるのか?という話し。
豪華な花は散ってしまうのだが、花が消えた後も、茎と葉の部分はずっと青々と残ってそのまま枯れることもなく、「畑」を占拠し続けるのだ。
こっちもこの間、何の世話もしない。放置しているだけだ。おかげで庭はジャングルのように荒れ放題となってしまっている。
葉が光合成で、栄養分を地下茎に送る
花が散ってしまった後のシャクヤクなど、何の魅力もなく、サッサと切ってしまえばいいようなものだが、その後も青々と茂り続ける。実はそこに意味があった。
花の終わった後で、葉っぱが光合成で栄養分を蓄え、次年度以降の花のためにその蓄えた栄養分を地下の茎に送り込む仕組みになっている。
そういう意味で、花の終わった後の葉の部分と茎が非常に重要な役割を果たしているわけだ。その期間はかなり長く、花が散った5月下旬から4~5カ月間にも及ぶ。
今月10月に入って、漸く猛暑も一段落ついた感じだが、この時期に至って漸く地表の葉っぱが朽ちてくる。茶色になって光合成の役割を終えて、姿を消すのである。
茶色になって枯れ始めたり、形が朽ちて虫穴が開いたりし始めた時期を狙って、漸く地表の茎と葉っぱを伐採するわけだ。
今年(2024年)は、好天に恵まれた10月中旬の連休の中日、昨日伐採した。10月13日の日曜日だった。
スポンサーリンク
ビックリ仰天!新しい芽がたくさん!
伐採してビックリ仰天!既に来年の芽がたくさん地表に顔を出していた。
今年咲いた花を支えていた茎を地表すれすれに伐採してしまうと、何とあれまあ、地表には既に来年の春に芽を出してくる新しい芽が、たくさん地表から顔をのぞかせていた。
これには思わず声を上げてしまう。
もちろんこれらの芽がそのまま育ち始めて、やがて花を咲かせるというわけではない。これは本来は地中で芽を出しているはずのものだ。
この時期、つまり秋の10月から11月頃にホームセンターなどの園芸コーナーにシャクヤクの苗が並び始め、この時期が来年用に植え付けるタイミングになるわけだが、この時期販売されている苗には一株につき2~3の赤い芽が付いていて、それを地中に埋め込むわけである。
したがって、今回の我がシャクヤク畑の場合は少し逆になって、地表の茎を伐採したところ、既に地表ギリギリの部分に発芽が確認できたので、我が家ではその発芽部分の上に土を被せて、来年あらためてその土を破って春の発芽を待つことになるわけだ。
ちなみに5つの品種で発芽を確認することができた。
スポンサーリンク
年明けの2月にはもう芽が出てくる
何時の間にかもう10月も中旬となった。例年2月中にはシャクヤクの芽が出てくるので、もう4カ月後には新しいシャクヤクの芽とのご対面となる。
そのシャクヤクの芽との出会いをこの10月に一足先に済ませ、しっかりとした芽を確認した後で、敢えて土を被せて芽を地中に埋没させ、改めて地表に出てくる芽を、今から4カ月間待つばかりとなる。
地中で更にたくさんの芽を付けて、それを大きく成長させて、4カ月後の2月に我が家のシャクヤク畑での再会を楽しみに待ち続けることになる。
本当に楽しみでならない。
スポンサーリンク
リベンジを果たして来年咲かせたい品種
我が家のシャクヤク畑にはもう新しい品種を植えるスペースがない。
去年は一目見てビックリ仰天してしまった「かぐや姫」を初めて植えてみた。思ったよりも早く発芽し、何と蕾とおぼしきものまで出現して胸をときめかしたが、喜びも束の間、途中で発育を止めてしまい、そのまま成長してくれなかったという苦い体験もあった。
来年は何としてもこの「かぐや姫」を立派に咲かせてみたい。
他にも今年は、前年までちゃんと咲いてくれたヨーロッパ産のハイブリットシャクヤクである「ピオニー」の代表ともいえる「ソルベット」が1輪も咲いてくれないなど、いくつかの思わぬトラブルに見舞われた。
それらの品種がしっかりと咲いてくれることを祈りたいが、実は密かに、我が家で育てたい新しい品種に心を奪われている。
スポンサーリンク
黄色いシャクヤク「楊貴妃」を育てる決断
それが黄色い花のシャクヤクである。
シャクヤクには様々な花の色が揃っているが、大きく大別すると白系とピンク・赤系の2種類が中心である。我が家の品種もほとんどが白系か赤系(ピンクを含む)。
「麒麟丸」のような白と赤のまだらというか絞りもあるが、いずれにしても白か赤のいずれかに属する。
ところが、シャクヤクには数は少ないものの、黄色い花のシャクヤクが存在する。
黄色い花と言うのは、ひまわりに限らず菊などたくさんあるのだが、確かにシャクヤクやボタンではあまりお目にかからない。
この黄色いシャクヤクの存在を知ってから、どうしても我が家のシャクヤク畑にも黄色いシャクヤクを咲かせたいという願望が強くなる中で、この秋を迎えた。
調べてみると黄色い花のシャクヤクの品種としては何種類かが知られており、特に有名な品種は「楊貴妃」という品種だった。他にもピオニーで「バートゼラ」「レモンドリーム」「オリエンタル・ゴールド」などかなり色々な品種があることも判明した。
その中でも僕が最も気に入ったのは「楊貴妃」だった。早速ネットで注文し、今月下旬から来月早々にかけて我が家に届く予定となっている。
新たな品種を植えるスペースはないが
問題は、折角の「楊貴妃」を植え付けるスペースがないことだ。シャクヤクの株は年々大きくなってくるので、今の「シャクヤク畑」の中にはスペースを確保することは極めて困難で、ほぼ無理だ。
新たにスペースを拡張するしかない。今月中にどうするか決断し、場合によっては新たな土地を掘り起こして、シャクヤクがちゃんと育つように水捌けを良くするなど、かなりの作業をする必要がある。
この猫の額のような狭い土地で、新たにシャクヤク用の土地を確保できるのか、そもそもそれが問題だ。
色々と検討し、知恵を絞ると同時に、実際に汗をかく必要がありそうだ。
大変なことではあるが、そんなことでヤキモキして焦ることが、実は何とも楽しいことだったりする。これも花を育てる喜びのうち。何とか工夫してみよう。
スポンサーリンク