シャクヤクが全てなくなった

今日は5月24日(金)だ(2024年)。

我が家に咲き誇ったシャクヤクは全て姿を消してしまった。もう庭にはもちろん、リビングの部屋の中の花瓶の中にも一本もシャクヤクは残っていない

GWの旅行から戻って庭一面に咲き誇るシャクヤクの一斉開花を見て衝撃を受けたのが、今月5日だった。

それから20日程。3週間足らずであれだけたくさんあった様々な品種の花や蕾も全て消えてしまったのだ。

儚いものである。

シャクヤクの開花がピークに達した時に、今年もやってきた暴風雨と、暴風雨とは言えないまでも連日降り続く雨によって、シャクヤクにとって一番いい時期に天敵である雨と風に襲われてしまったことが不運であったことは否めないが、この時期にはどうしても暴風雨が荒れ狂うので、これもシャクヤクの宿命というものだろう。

残念なことだが、やむを得ない。

そんな中で、最後に咲いてくれた2つの品種のことについてレポートしておきたい。

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最後に残った2つの品種

数十個の蕾を付けて咲き誇ってくれた春の粧とラテンドール、麒麟丸。そしてこの3つの品種の後に賑やかに咲いてくれた夕映と、今年の我が家の庭で実にたくさんの豪華な花を咲かせてくれて4つの品種。

それらに遅れて、最後の最後に漸く咲いてくれた、あるいは咲く直前までは漕ぎ着けてくれた2つの品種があった。

それがモーボクエンとアレックスフレミングであることは、このブログの読者の皆さんならご理解してくれていることだろう。

というわけで、このシャクヤク写真観察日記の最後を飾るのは、この2つの品種となる。

モーボクエンは見事に開花したが・・・

モーボクエンは最後に実に見事な花を咲かせてくれた

モーボクエンといえば、昨年は全く一輪も咲いてくれなかった我がシャクヤク畑の一番弱い、困った品種だった。

今年も付いた蕾は僅かに1輪だけ

その唯一の蕾が、今年は立派に咲いてくれたのだ。

蕾が徐々に大きく育ってきた姿は、この日記の中でも随時紹介してきたが、最終的に咲いてくれた花の姿はまだ未公開。

それがこれだ。中々美しい。名花の一言。

美しいモーボクエンの開花。
花にズームアップしてみると。

以前に見てもらっているが、念のためラテンドールの庭で咲いていたときと暴風雨対策て剪定し花瓶に挿していた時の蕾の様子を確認しておく。

こんな感じだったのである。

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何故か、アッという間に萎れてしまった

ところが、こんなに立派な花を披露してくれたというのに、モーボクエンの花は何故か日持ちが非常に悪く、開花後ほんの数日で萎れてしまった

ここまで日持ちの悪い直ぐに萎れてしまった品種は他にはない。

どんな品種でもシャクヤクはどんなに短くても1週間は咲いてくれる。その間に開花した花がドンドンと大きくなって、大輪になるのが常だ。

一旦咲いた花が、その後で満開状態に向けて大きく膨らんでくる。そんな感じである。

春の粧でもラテンドールでも、あのどちらかと言うと花としては小粒な麒麟丸でもそうだった。その間、通算で1週間から2週間位は咲き続けてくれる

だと言うのに、モーボクエンは3日間程で萎れてしまった。これには驚かされた。

これがモーボクエンという品種本来の特性だとしたら、困ったものである。僕の管理が悪かったんだと信じたい。

いずれにしても、非常に赤みが強く、インパクトが強かった名花だけに残念だった。

突然萎れてしまったので、ドライフラワーにすることもできなかった。

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Dr.アレックスフレミングのこと

最後の最後になったのはアレックスフレミングである。正式にはDr.アレックスフレミングという。

これは再三紹介してきたように、去年の秋に植えたばかりの新種である。

あの期待のかぐや姫の数日前に植えたものの、後で植えたかぐや姫がすくすくと芽を出してきたにも拘らず、いつまで待っても芽が出てこなかった。

もう諦めた頃に漸く発芽し、その後は少しづつ成長を続け、何と蕾を3つも付けたのだ。

その蕾の成長は何度かこの写真日記でも披露してきた。

特に真ん中の蕾がかなり大きくなってきて、これは確実に咲いてくれるだろうと確信を持つに至った。

そんな楽しみの真っ最中にやってきたのが、例の暴風雨。5月20日の月曜日だ。  

既にレポートさせてもらったとおり、僕は思い切って、暴風雨から守るためにアレックスフレミングも剪定した。

室内の花瓶の中で育てることにした。

大きな蕾は結局、開花しなかった

花瓶の中でも確実に成長し続け、その蕾はドンドン大きくなっていった。

手前は全て夕映。左奥がアレックスフレミング。
ほとんど開きかかったのだが、これ以上は開かなかったのだ。

左手前にモーボクエン。開花目前の大きな蕾と上下に蕾が2つある点に注目してほしい。
ここまで開いたのに、何故かここで止まってしまってこれ以上は開会しなかった。

 

いつ、立派な花を披露してくれるのかと非常に楽しみにしていたが、その大きな蕾は、開花目前までいきながら、結局、開花してくれなかった

理由は良く分からない。あそこまで膨らみながら、最後の開花にだけは至らなかったのだ。淡いピンク色だった。本当に残念だ。

中央の大きな蕾の左右に付いていた小さな2つの蕾は枯れることもなかったので、そのまま残して花瓶に挿しているが、多分、開花することなく朽ちていくものと思われる。

考えてみれば、このアレックスフレミングは昨年植えたばかりの新種である。

植え付けばかりの初年度は咲かないのが普通なので、ここまで健闘してくれたことに感謝したい。

先にすくすくと芽を伸ばしたかぐや姫は、結局、蕾も全く大きくならなかったのだから。

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こうして我が家の全てのシャクヤクが消えた

こうして最後のアレックスフレミングの蕾は開花することなく朽ちたので、これで我が家のシャクヤクは全て終わった。すっかり姿を消してしまった。

庭にはもちろん、花瓶の中にも咲くはずのないアレックスフレミングの赤ちゃん蕾が2本あるだけである。

そして後は、ドライフラワーを楽しむ日々が続いている。

このドライフラワーがまた素晴らしいので、我が家からシャクヤクが完全に消えてしまったとは言っても、実際にはまだまだ楽しめるのである。

総括:全く咲かなかった3品種

ここで、総括をしておきたい。

今年のシャクヤク。実にたくさんの蕾が付いて、見事に咲き誇ってくれたということでは、大満足の5月となった。

花の見事さだけではなく、初めてトライしてみたシリカゲルによるドライフラワーも大成功し、本当に素晴らしいシャクヤク体験となった。

だが、一方で残念なことも多かった。 

花が全く咲いてくれなかった品種が3種類。その中には、去年はちゃんと咲いてくれた品種も含まれている。

あの美しいソルベットが今年は全く咲かなかった。ちゃんと蕾も付いたのに、何故かその蕾は成長を止めてしまったのだ。

一つだけ、もしかしたらという心当たりがあるのだが、ここでは触れないことにしよう。理由はハッキリしないが、去年ちゃんと咲いてくれたソルベットが全く咲かなかった

そして、もう一種類。サラベルナールである。こちらも去年は一輪だけだったとはいうものの、ちゃんと咲いてくれたのに、今年は3つも蕾を付けながら、その蕾は全く大きくならなかった

最後はもちろんかぐや姫だ。途中までは順調に成長を続けてくれたのに、結局は突然、成長を止めてしまった。

元気な芽が2本も出て、蕾まで確認できたのに、こんな結果になったことは本当に残念だった。

だが、かぐや姫は去年植え付けたばかりのもの。これは来年に期待したい。

去年咲いてくれたソルベットとサラベルナールが、どうして今年咲かないなんてことが起きたのか?これは不思議でならないし、とにかくこんなに残念なことはない。

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「摘蕾」はある程度は必要と痛感

総括のもう一点は、摘蕾のことだ。

今年は摘蕾は止めて自然のままに任せようと決めた。

とは言うものの、結果的には若干は摘蕾したのだが、去年に比べれば、その数は極めて少ない。

で、その試みはどうだったのか?

ある程度の摘蕾は必要だ、という結論に到達した。これは揺るぎないものとなっている。

何故かというと、実は今年、結局は開花しなかったそれなりの数の蕾があったのである。つまり蕾のままで終わってしまった蕾があった。 

特に麒麟丸に多く、5〜6個ほどあったと思う。元々小さかった蕾である。蕾のまま朽ちてしまうなら、むしろ摘蕾してその養分を他の蕾や花に回してやる方が良かったと思う。

蕾が4つあるのを確認できるだろうか。結局、これらの蕾は咲くことはなかった。
この2つも咲かなかった。左下の蕾はいかにも咲いてくれそうに見えるのだが。

 

ラテンドールにも若干そんな蕾があった。

というわけで、来年は小振りな蕾はやっぱり摘蕾しようと決意も新たにした。

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ある花屋でかぐや姫を見かけた

先日、小田急線の町田駅にある花屋さんであのかぐや姫を見かけた。

元々僕がかぐや姫に衝撃を受けたのは、御茶ノ水の駅にある小さな花屋さんだったのだが(2023シャクヤク日記㉒)、あれから1年、今年は身近の地元の駅で販売していた。

確かに大きい。昨年の巨大な蕾の方がインパクトが大きかったが、やっぱりすごい花だ。

実にゴージャスだ。

 

来年は我が家でも咲いてくれるだろうか?何としても咲かせてみたいものだ。

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花屋で見事なシャクヤクを購入した

それから更に数日後、5月22日(水)に自宅近くのスーパーの中にある花屋で立派なシャクヤクが格安で販売されているのを見つけた。

非常に大きなゴージャスな花2輪と大きな蕾1つの3本セットで何と680円という驚異的なお買い得価格。迷わず購入してリビングの花瓶に挿した。

というわけで、もう我が家にはシャクヤクは1本もないと言いながら、花屋さんで購入した立派なシャクヤクがリビングで花開いている

照明の関係で青みがかっているが濃いピンク色。人の手の大きさと比べてほしい。

これが本来の花の色。夕映と非常に良く似ている。

このゴージャスさはどうだ!

驚異的な茎の太さ

この市販のシャクヤク、とにかく花は大きく、それを支える茎の太さが驚異的なのだ。我が家で育てたシャクヤクとはまるで違う。

去年御茶ノ水の花屋で見かけたかぐや姫の茎もめちゃくちゃ太くてビックリしたものだが、今回のものはそれに勝るとも劣らないものだ。

参考までに写真で見てもらおう。もちろん左側のものはドライフラワーであり、乾燥して細くなっていることは間違いないが、そうは変わるものではない。

ラテンドールの3倍近い太さだ。
右端はこの市販のシャクヤクの葉っぱ。異常な大きさである。

 

子供と巨人といいたくなる程の違いである。

このあまりにも立派な大輪、いずれはシリカゲルでドライフラワーにしたいと考えている。

我が家では完全に姿を消してしまったシャクヤクが、現在、街の花屋さん(フローリスト)ではシャクヤクの花で埋め尽くされている感がある。

このタイムラグがどうして生まれるのか不思議でならないのだが、シャクヤクを実際に見てその美しさに触れてみたい方は、今なら最寄りの花屋さんで気軽に求めるもとができるので、どうか部屋に飾ってほしいと切に願うものである。

 

さて、短期集中連載の感もあった今年のシャクヤク写真観察日記。基本的に、今回で最後となる予定である。

ご愛読ありがとうございました。また来年をどうかお楽しみに!

 

 

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