目 次
品種によって発芽時期などは異なる
現在、我が家の庭のシャクヤクは、8つの品種、株の数は9つあり、現時点で9つ全ての株から芽が出ている。とは言っても、品種によってその成長というかスピードはバラバラだ。
品種による早稲/早生(わせ)とか晩稲/晩生(おくて)などがあるのかどうか、良く分からない。
品種による違いではなく、日当たりや風通しなどの条件によるのかもしれないのだが、いずれにしても、成長にはかなりの差異がある。
シャクヤクの大分類
生育のスピードがかなり異なるのが品種のせいなのか環境のせいなのかどうか、本当に微妙なところだが、この機会にシャクヤクの品種の分類について少し触れておきたい。
シャクヤクはボタンほどではないが、実に様々な品種がある。
その品種に応じて、背丈の高さはもちろん、花の色、花弁の枚数などそもそもの花の形も大幅に異なっている。
色の違いは最も重要な要素かもしれないが、僕にとって一番のポイントは、花弁の枚数と花の形状である。
シャクヤクの花はとにかく大きくてゴージャスなのだが、花弁の枚数と咲き方などによって随分と雰囲気が異なる。
一重咲き、半八重咲き、金しべ咲き(花弁数20枚程度の一重)、翁咲き(雄しべが細かく弁化して花の中心に立ったり、盛り上がりが見られる咲き方)、冠咲き(翁咲きよりも花弁化が進み、丸く盛り上がって咲く)、手まり咲き、バラ咲きなど。
一重咲きから数えきれないほどの花弁を付けるバラ咲きまで千差万別。
冠咲きや手まり咲き、バラ咲きなどの厳密な区別は良く分からないが、僕は何と言っても、花弁の数が多いもの、つまり冠咲きやバラ咲きが圧倒的に好きだ。
片手、いや両手の中でも収まりきれない程のずっしりとした重量感まで感じさせるタップリとした花に心惹かれてしまう。
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和シャクヤクと洋シャクヤク
シャクヤクの野生種は30数種が知られ、日本をはじめ、朝鮮半島から中国、そしてシベリア、ヨーロッパ、また中央アジアから小アジアにかけて分布し、更に北米大陸にも及んでいるという。
しかし、一般にシャクヤクという場合は、野生種の中でも中国北部からシベリアにかけて分布しているものと、その改良種(園芸品種)を指すということらしい。
19世紀に入って、その豪華な花に欧米人が魅力を感じ、ヨーロッパやアメリカ好みのよりゴージャスな美しいものに改良が進んだ。
つまり中国や朝鮮、日本のシャクヤクとヨーロッパやアメリカで改良されたシャクヤクとに大別されるわけだ。
前者は和シャクヤク(和シャク)、後者は洋シャクヤク(洋シャク)と呼ばれている。
洋シャクは「ピオニー」と呼ばれ、大変に人気がある。更に和シャクと洋シャクとの交配により多数の新新種が育成されているという。
それだけではなく、シャクヤクとボタンの交配種も育成されているようで、この世界も実に奥が深そうだ。
我が家にある品種の中でも、例のソルベットやラテンドール、サラベルナールなどカタカナ名が付けられているものは典型的なピオニーである。
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今年最初の発芽を発見!(2月5日・日)
今年の2月の初旬。つまり寒かった先月のこと。早くもシャクヤクの発芽を発見する。今年の第一号。
これを発見した時の感動は何ものにも代え難い。正にロベルト・シューマンの「初めての緑」の感動そのままだ。
生命のいぶきと、春が近づいてきたことを感じる瞬間である。
今年の第一号は、洋シャク・ピオニーのラテンドールだった。
慌てて他もじっくりと観察したが、ラテンドールだけ。でも、そのラテンドールは一つだけではなく、何本も赤く尖った芽を地表に突き出していた。
この真っ赤な尖った芽。毎年、感動させられる。
2月の初旬まだ厳寒の真っ只中
2月は年間を通じて最も寒さが厳しい時期である。そんな厳寒の中、早くも芽を出したラテンドールに拍手喝采を送りたくなった。
これがその時の写真。
地面からチョコっと顔を出した真っ赤な芽が分かるだろうか?
他の株からは一切発芽なし
この日は2月5日(日)だった。2月初旬。年間を通じて最も寒さが厳しい時期。どう考えても早過ぎる発芽。他の株を丁寧に調べたが、全く発見することができない。
シャクヤクの芽は、とにかく強烈なまでに真っ赤く尖ったものなので、非常に目立つ。地表から顔を出してくれば直ぐに分かる。それを見つけるのが、すごく楽しい。
結局、この日の観察で発見できた発芽は、ラテンドールが唯一だった。
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今後、毎週しっかりと観察
いずれにしても、これは楽しみ。週末の楽しみが急に飛び込んできた。
ラテンドールの芽の成長と、今後の他の品種の発芽が楽しみでたまらない。これから毎週末、丁寧に観察していこうと決意した。
シャクヤク栽培の写真観察日記、いよいよスタート。
今後に、請う!ご期待。