目 次
先日移植した我が家の「バラ」は
先日、新たに購入したシャクヤクの苗を植えるために、北側にある玄関脇の狭い庭を掘り起こし、その際に邪魔になっていた「バラ」を、ほとんど何の手入れもせずに、無造作に別の土地に移植したことはレポートさせてもらったとおりだ。
この「バラ」は、僕が知らないうちに勝手に我が家の庭に生えてきたもので、特段何の思い入れもない。
気がついたらいつの間にか、庭にバラが生え始めていたという感じだった。
そんな勝手に生えてきたバラだったが、最近では、花も良く咲くようになった。
蕾もそれなりに付いて、しっかりと咲いてくれる。色はローズ(アンバーローズかな)というか、肌色のあまりパッとしたものではない。
花そのもののサイズも大きなものではなく、むしろかなり小さいというべきか。
僕が特に気に入らないのは、咲いた花の日持ちがかなり悪く、ホンの数日で直ぐに枯れ始めることだ。これはいただけない。
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バラは年に何回も咲く貴重な花
その一方で、僕はバラのことは何も知らないのだが、バラという花は本当に不思議な花で、年に何回も咲いてくれる。
シャクヤクを夢中になって育てていると、あの豪華な花が、年に一回しか咲かず、しかも日持ちが10日前後しかないことが、残念でたまらなくなる。
年に2回咲いてくれないだろうかと切に祈りたくなるのだが、それは叶わぬ夢だ。
桜にしても、フジにしても、サザンカだって、ハナミズキだって、およそ花というものは、年に1回しか咲かないものだ。だからこそ価値があって、愛でたくなる。
ところが、バラは違う。年に何回も咲いてくれる。これは実にありがたいことで、嬉しくなる。
何回も咲く「四季咲き」という品種
調べて見ると、バラの品種によると分かった。
バラも年に一回しか咲かないものもある。ところが春と秋に2回咲くものは多く、特に「四季咲き」と呼ばれる品種は気温によって何度も咲く。年に7〜8回咲くものもあるらしい。
僕はこのバラに特別な思い入れはないので、年間を通じて何回咲いたかなんて数えたことがない。
だが、とにかく何回も咲くことは事実だ。
咲いても日持ちが悪くて直ぐに枯れてくるのだが、それを剪定してやると、またしばらくすると葉っぱを伸ばして蕾が付いてくる。
そんなことを繰り返している。
少なくても何に4〜5回は咲いているように思う。
我が家の庭に勝手に生えてきたバラは、そんなに美しいものではなく、僕は愛着を感じているわけでもないが、どうやら四季咲きという品種であることは間違いなく、それはそれで貴重なものかもしれない。
そんなに何回も咲いているのに、現在、手元に一枚の写真もないのが我ながら不思議でならない。
何度か撮影した記憶があるのだが、何故かどこを調べても残っていない。
残念だ。読者の皆さんに見てもらいたかった。
色も日持ちも不満ばかりのバラなのだが、それなりの愛着を感じて、処分してしまう気にはなれなかった。
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処分するには忍びなく植え替えた
そんな経緯もあって、先日のシャクヤク絡みの庭の拡張時に、邪魔になったバラをそのまま抜いて処分しても良かったのだが、散々迷った挙句、南側の非常に環境の悪い土地に、取りあえず移植したのだった。
シャクヤクのためには、土地を深く掘り起こして排水を良くするなど、様々な工夫をして土地の改良に努力を惜しまないのに、今回のこのバラに関しては、空いている狭い土地に穴だけ掘って、根っこを埋めて土を被せるという最低限の作業に留めた。
枯れてしまっても構わないと
これで根付くなら根付けばいいし、根付くことなく枯れてしまうのなら、それはそれで構わない。
まるで、刑法の「未必の故意」みたいな投げやりな対応しかしなかった。
それだけに、正直言って、直ぐに根付くなんて全く思っていなかった。
だが、このバラは、侮れない。
とにかくどっかから種でも落ちてきて、勝手に根付いてしまったものだ。元々何の手入れもしていなかったのに、いつの間にか、しっかりと根を下ろした強靭な生命力の持ち主だ。
しかも、咲いていた真下には下水のマンホールがあって、その薄い土の中で根付いていたのだった。
それを思うと、もしかしたら、こんな環境の悪い場所で、何のメンテもしない中でも根付いてくれるかもしれない。普通は根付くはずがないのだが、もしかしたらという一縷の望みはなくはなかった。
どうなるのか。内心は少し楽しみにしていたが・・・。
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それが直ぐに根付いてビックリ仰天
それがビックリするほど見事に根付いたのである。
唖然、呆然。しかも移植してから、アッという間に新しい芽(葉)が出てきたのである。芽吹きだ。これには驚かされた。
驚いた理由は2つ
僕が心底驚かされたのは、2つの理由からだった。
何といってもあんなに無造作に、土の中に根を埋めただけだったにも拘わらず、しっかりと根付いてくれたこと。これが一番の驚きであったことは言うまでもない。
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ほんの2週間で、芽を出したこと
根付くにしても、もう少し時間がかかるものと思っていたが、何とあんな土地に直ぐに根付いてしまった。これには本当に目を疑った。
「あり得ない!信じられない!」と思わず声を上げてしまった。
しかもその新しい芽(葉)は、非常に印象的な赤い姿で、茎からヒョンと顔を出している。これが何とも可愛らしかった。
そして心がときめく程、美しいものだった。
感動の瞬間だった。
移植した時の様子(振り返り)
移植したのは2024年の10月19日(土)。同じ日に例のサルスベリも移植している。
当日撮影した写真を見ていただこう。
先ずは移植する前の元々生えていた姿がこちら。
地中から引き抜いた姿がこれだ。茎は思い切ってできるだけ、短く刈り込んだ。
それをこの環境の悪い土地に埋め込んだ。
2週間後にはご覧のとおり
僕が最初に移植したバラから、新しい芽を発見してビックリしたのは11月4日(月)のこと。この間、何と2週間と2日。16日後だった。
実際の発芽(発葉)の写真を見ていただこう。11月4日の時点で、既にそれなりに葉が伸びている。この様子だと、最初の顔出しはもっと早かったのではないかと推量されるのだ。
11月4日(月)は文化の日の振り替え休日で、2日(土)からの3連休だった。2日(土)も3日(日)も休日で家にいたのに、まさかあのバラから新芽が出ているとは夢にも思わず、確認もしなかったという経緯がある。
たまたま11月4日(月)に発見した。偶然だった。
あの様子から見ると、少なくとも2日前の土曜日あたりには新芽が出現していた可能性がある。いや、もっと早かった可能性だってある。
仮に11月2日(土)には発芽していたとすると、何と移植してからわずか2週間である。全く手入れもしていない日当たりも悪い土地に植え替えられて、わずか2週間で完全に根付いて、太い茎から真っ赤な新芽を出現させる。
そのスピード感というか、尋常ならざる生命力に唖然としてしまうのである。
この「バラ」の生命力、恐るべし。
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同日に移植したサルスベリは全く反応なし
同じ日に移植したサルスベリの方は、今に至るも全く何の反応もない。元々植物なので反応というのもおかしいが、全く変化がなく、動きは全くない。
根付いているのか、枯れてしまっているのか、全く判然としない。10月から11月、この晩秋から冬にかけてはサルスベリは全く成長しない時期なので、根付いたかどうかを確認する術もない。
3月頃まで待って、新芽が出てくるかどうかを確認するしかない。
それだけに、今回の「バラ」の、わずか2週間での立派な新芽の出現には、ビックリ仰天してしまったわけだ。
その後もガンガン成長するバラの生命力
一度、新芽が出現した後は、更にスピードを上げるのが植物の常である。しかもこれだけ生命力の旺盛なバラにあっては、瞬く間に新芽は成長し、アッという間に、伸び始めて、葉っぱは広がりを見せ、あれよあれよという間に、普通の葉っぱにまで成長した。
本当にそのスピード感たるや、驚嘆するしかない。
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しっかり新葉を広げてきた
こちらも写真を見てもらおう。驚くべき成長だ。あの時、無造作に移植してから4週間。つまり丸々1カ月で、このとおり。
わずか1日で、これだけ成長する。以下は翌日の日曜日に撮影したもの。
肥料などの栄養も水捌けの改良も何もしていない硬い未整備の土地にただ埋めただけなのに、わずか1カ月でここまで力強く成長するバラに、思わず「あっぱれ!」と声をかけたくなった。
この強靭な生命力にあやかりたいものだと、感嘆するしかなかった。
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蕾が出現するかもしれない
この先、しばらくすると蕾を付けて来るのかもしれない。だとしたら、本当にすごいことだ。
そんな展開になったら、また写真でレポートさせてもらう。
植物の力、旺盛な生命力に圧倒された勝手に生えてきたバラである。