目 次
先日紹介のサルスベリ、ドンドン咲いてきた
先月、揷し木から1年半超で待望の紫色の花を咲かせてくれたサルスベリ。
あのわずか一輪の紫色の花に胸がときめいたのだが、あれから2週間が経過し、更にドンドン花が咲き始めたので、続報をお届けしたい。
前回のレポートでも、他の枝先にかなりたくさんの蕾が付いている写真を公開させてもらったが、あれだけ蕾が付いていたので、いずれもっと咲いてくれることはハッキリしていた。読者の多くもそれを期待してくれたことだろう。
だが、蕾というのは実際に咲いてみなけれぼ、その花の姿、目を奪われる花の美しさは、決して分からない。
まさか、こんなに咲いてくれるとは思って見なかった。
前回のレポートは挿し木からの初めての開花。しかも初めての憧れの紫色のサルスベリの花。
揷し木からわずか1年半超で初めて咲いてくれたサルスベリ。わずか1輪だけだったが、その衝撃と感動の大きさは語り尽くせない。
あれから2週間。一挙にここまで咲いてくれた。
ここまで開花が広がるとは思ってもいなかった。何と言っても1年半程前に、近所に咲く紫色のサルスベリの巨木から枝を1本拝借(勝手に人目を憚って切り落とした)してきて、挿し木にしたばかりのものだった。
その挿し木がちゃんと根付いてくれただけでも嬉しかったのだが、まさか今年、早くも花を咲かせてくれるとは夢にも思っていなかった。
それが実際にかなり立派に咲いてくれたのだ。
しかもこのサルスベリ、僕が長いことずっと憧れてきた紫色のサルスベリである。正確に言うと、僕は昔から良く見かけるピンク色や赤のサルスベリではなく、たまに見かけることのある紫色のサルスベリに憧れていて、我が家の庭であんな色のサルスベリを咲かせることができればと願ってきた。
紫色のサルスベリは、ピンクや赤に比べると確かに珍しいのだが、僕が毎年夏に見かける紫色のサルスベリが、近所に何本かあって、その中でも一番立派に咲き誇る巨木が近くの都営住宅の敷地に植えてあった。
その木には実に見事に紫色のサルスベリが咲き誇り、それは見事で、以前から夏になると、いつも目を奪われていた。
そこで思い切って、花が散った後(確か10月だった)、枝を一本切らせてもらったのだ。
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サルスベリという名の由来と特殊性
自己弁護のために言うわけではないが、サルスベリという木は非常に変わった木で、3カ月間以上も咲き続けた後で、葉っぱは紅葉するのだが、その後は、長く伸びた枝はできるだけ幹に近いところから、バッサバッサと切ってしまう方がいいとされている。
できるだけ幹に近い所から躊躇わずに切り落とすことで、翌年の春に勢い良く一斉に芽を出してくるという変わった木なのである。したがって、サルスベリには晩秋に強い剪定が必要となって、枝はほとんど切り払われてしまう。
サルスベリの名の由来は、サルスベリの幹がツルツルで猿が滑ってしまう程だ、というところから名付けられたものであることは誰でもご存知のことと思う。
つまり「サルスベリ=猿滑り」なのである。
冬になると、枝を派手に伐採されて、ツルツルの幹だけになって、太い幹が拳骨を突き出している姿を誰でも見たことがあると思う。
だから、サルスベリの枝は花が終わって、紅葉も終わったら、ドンドン伐採することが望ましい。したがって、僕が晩秋に葉っぱを落とした近所のサルスベリの枝を切って、持ち帰ったことは、サルスベリのためにはいいことをしたとも言えるのである。ちょっと牽強付会に過ぎるだろうか(笑)。
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挿し穂にした親木のサルスベリの状況
ちなみに、前回のブログ記事でも書いたが、この紫色に咲き誇る都営住宅の敷地に植えられている巨木のサルスベリは、最近数年間、花付きが悪くなっている。樹齢によるのかもしれないが、大きな要因の一つがあの巨木は完全に放置されていて、全く剪定されていないことにあるのではないかとにらんでいる。
東京都が放置している。あの木を誰が管理しているのかさえハッキリしない。したがって、僕があの木から枝を一本いただくにしても、誰の許可やお許しを得て切らせてもらうのか、ハッキリしなかったという経緯がある。
というわけで、僕としてはこっそりと切らせてもらうしかなかったという次第。
いずれにしても、こうして挿し木にさせてもらったお気に入りの木からの挿し穂が、完全に根付いて、そればかりか2年も経たずにこうして花が咲いてくれるとは想像もしていなかった。
しかもそれなりに立派に咲いてくれたのだ。深い感動に包まれている。
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あの蕾が一斉に咲き出した
サルスベリは、暑い夏に実に豪快に咲き誇る強烈な印象さえ与えてくれる木に咲く花だ。
小さな蕾がたくさん密集して一気に咲く。一つひとつの小さな蕾が咲くと、たくさんの花が一斉に咲くので、大きな花の房となる。
例えが妥当かどうか自信がないが、今の季節、出回り始めたシャインマスカットなどの葡萄の房のようになる。
逆に言うと、シャインマスカットのような大きな房は、個別に数えると何十もの花の集合体となっているわけだ。多分、一般的には30~50個位の花が密集しているのではないだろうか。
2週間ちょっと前に初めて咲いたのは、本当にその房の中の一輪。房も何もない只の一輪に過ぎなかった。
仮にサルスベリの花一房に、50個の花が密集しているとすれば、初めての花は50分の1だったということだ。
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憧れの紫サルスベリが遂に開花した
前回の段階で、蕾はそれなりに付いていた。挿し木から1年半強としては、相当な蕾の数だったと言っていいだろう。
あれから2週間以上経過して、その蕾が一斉に開花してくれた。
今回はもちろん房とは到底言えないものの、前回に比べればかなり立派に咲いてくれた。極ごく小さな房の出現と言ってもいいかも知れない。
ずっと憧れてきた紫色のサルスベリが我が家に咲いた。結構咲いた。嬉しくてたまらない。
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サルスベリは百日紅とも呼ばれる
サルスベリはカタカナで表記されるのが常だが、それは「猿滑り」に他ならないということは上述のとおり。カタカナ名がいかにも外来の木のように、見た目にも聞いた耳にも感じられて嬉しいが、猿滑りなのだ。
そのサルスベリにはズバリの日本語名もある。これも多くの方がご存知の「百日紅」である。これも「名は体を表す」の典型で、「百日間、紅色に咲く花」の意味であることは言うまでもない。
暑い夏に長期間咲き続ける貴重な花
サルスベリは本当に日持ちのいい花で、一度咲き始めると100日間、咲き続ける花なのである。100日は3カ月以上。
夏に咲き誇るサルスベリは、夏の間じゅうずっと咲き続けるのだ。これに誇張や盛りはない。実は100日どころかもっと長く咲き続ける。
実際に今年の場合であれば、梅雨明け前の6月が異常に厚く、早くも多くのサルスベリが咲き始めた。そして今日(2024年9月16日)もまだまだ多くのサルスベリが真っ盛りで咲き誇っている。
木によってはいくらか散り始めているが、まだまだ十分に鑑賞できる。6月中旬から咲き始めたとすれば、今日でちょうど3ヵ月。後10日で100日。どう考えても10日の間に散ってしまうとは思えないので、軽く100日は突破するだろう。
実際、毎年、多くのサルスベリが10月に入ってもまだまだ咲き誇っている。誠に珍しくも、嬉しい花なのである。夏に咲く花があまり多くはないだけに、実に貴重な花といっていい。
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異常な猛暑だった今年はまだ楽しめる
今年(2024年)は9月に入っても連日うだるような記録的な猛暑日が続いているだけに、まだまだサルスベリは咲き続けるだろう。
近所を散歩しても、近所のサルスベリはまだまだ健在だ。何という健気な花だろう。僕が愛して止まないあのシャクヤクを思えば、本当に考えられないことだ。シャクヤクは1週間から10日間しか咲いていてくれない。
サルスベリはどこにもあるありふれた花だ。街路樹に用いられることも多い。色も多種に渡っていて、一般的なピンクや赤。白いサルスベリも多い。
そんな中で数こそ少ないが、紫色のサルスベリはとりわけ印象に残る。
こんな素敵な花が猛暑の続く間じゅう、ずっと暑さを跳ねのけるように咲き続ける。いや、暑ければ暑いほど見事に咲き誇る。
暑い夏は大嫌いな僕だが、この見事に咲き誇るサルスベリを見ると、本当にホッとさせられて、一瞬、耐えられない暑さを払拭してくれたような気分になる。
我が家の初めて咲いてくれた紫色のささやかなサルスベリも、もうしばらくは咲き続けてくれそうだ。
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挿し木から2年弱でここまで咲いてくれた
繰り返しになるが、今回の紫色のサルスベリは、おととしの秋(2022年10月15日)、挿し木として植え付けたもの。そのまま一向に芽(新しい葉)が出ることもなく諦めていたところ、何と半年以上も経った昨年(2023年)の4月15日に、突然、目を奪われるような新鮮な真みどりの新葉が出ているのを見つけたものだった。
この時の経緯については、こちらをお読みいただきたい。
「諦めていた挿し木に突如葉っぱが出現!半年後の思わぬ芽吹きに衝撃と感動!!~紫色のサルスベリ」
したがって、挿し木として植え付けてから1年10カ月。挿し木から「新しい緑」が出現してからは、1年5カ月しか経っていない。
そんなまだ地中に根付いたばかりの挿し木のサルスベリが、ここまで愛らしい紫色の花を咲かせてくれたのである。
本当にこの事実に感動。そして植物の生命力の逞しさを思い知らされるのである。
凄いことだと感嘆せずにいられない。
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green thumb の持ち主と褒められてご機嫌
前回、挿し木のサルスベリの初めての開花のブログ記事を読んでくれた古くからの友人で、僕のブログの愛読者でもある読者から、「○○さんは、green thumb の持ち主ですね」と言われた。今回の2年弱でのサルスベリの開花の件と、「シャクヤクも素晴らしいし」、と褒められた。
僕は、「green thumb の持ち主」と言われても何のことなのか、恥ずかしながらさっぱり分からなかった。
調べてみると、「グリーンサム」とは「園芸の才がある」とか「花や植物を育てるのがうまい」という意味だと判明した。ずばり「園芸名人」のことをいうらしい。
僕が園芸名人のわけはなく、あくまでも自分が気に入ったシャクヤクや木に咲く花を愛でているだけの園芸ド素人である。
でも、お世辞でもそう言ってもらえたのは光栄だった。
今後も更に好きな花の栽培に、精一杯取り組んでいきたい。