我が家で実施した抗原キッドが陰性で戸惑う

最新の注意を図りながら、家に置いてある抗原キッドで早速検査してみた。

検査だけ済ませて、僕は隔離される予定の2階の寝室に逃げ込むのだが、何とその原キッドでは陰性だったのだ。

嬉しいような困るような、非常に微妙なことになってしまう。

熱は相変わらずあって、どう考えてもコロナに感染したとしか考えられないのに、自分で検査をする限りは陰性。陰性だからといって、俄かに喜べないことは明らかだった。

しかもあいにくの土曜日であった。

こうして僕は、新型コロナに感染したのかどうかハッキリしないまま、我が家の中での隔離生活に入り、じっとしているしかなかった

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週明けにかかりつけのクリニックに受診

月曜日を迎え、近所のかかりつけのクリニックに連絡し、発熱外来に受診。

そこで陽性判定新型コロナに感染していることが正式に判明した。

やっぱり新型コロナに感染していたのだった。

近所のクリニックでの対応について

そのクリニックには、30年近くに渡ってずっとお世話になっている。

ホームページで調べると、「発熱・風邪症状等の受診について」として以下の案内がある。

風邪症状のある方または体調の悪い方は(発熱がなくても)直接来院せず、電話でお問い合わせください。
簡単な問診後、来院の時間をご案内させて頂きます。
当院では感染予防の為一般診療と感染症症状の疑いのある患者さんの診療時間・診療室を分けて診療を行っています。

月曜日の朝を迎え、一刻も早く正式な感染の有無を知りたかった。

僕の職場では中等症以上のコロナの入院患者を多数受け入れている病院だけに、職員や職員家族のコロナ感染の有無を判定するPCR検査を熱心に進めていた。

そういう意味では自分の病院でPCR検査を受けるのが一番確実でいいのだが、まさかその成否を決めてもらうために、片道2時間半もかけてバスと電車を乗り継いで、出勤するのも現実離れしているどころか、体調が良くない中、感染対策上、安全対策上の問題も色々とある。

というわけで、僕は当初からかかりつけの近くのクリニックで検査を受けることに決めていた。

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実際の受診

少しでも早くと8:20に電話をすると、まだ受け付けていない。

8時半直前にかけると電話が繋がった。

週末に熱発したことと、痰が絡むことを伝えると、改めて電話で問診を取られた。

そしてコロナの疑いが濃厚なので、10時に別の入り口に来てほしい。できるだけ車で来院していただき、駐車場に着いたら、そこからあらためて電話をしてほしいという。

よくあるパターンではある。

ということで、僕は指定どおり10時5分前にクリニックの駐車場に到着し(車で行くと我が家とクリニックはほんの1~2分)、そこからあらためてクリニックに電話をする。

ところが、この電話が何度かけても繋がらず、イライラさせられた

12回かけてようやく繋がった。職場の病院で中々電話が繋がらないと苦情をいただくことが多いが、その患者さんの思いがよく分かった気になる

「駐車場に着いたら電話して」とクリニックの方から要請を受けており、患者のこちらは言われたとおりに全てちゃんと対応しているのに、最後の肝心の電話が繋がらないのは辛い。

12回とは言っても、繋がらなくて切った直後にまたかけるからそうなるのであって、結果的には5分程のことだったとは思う。

クリニックの普通の入り口の右側に「第2外来」という別の入り口に来てくださいという。

30年以上に渡って定期的に通っているクリニックなのに、この第2外来という入り口は、言われるまで全く知らなかった。先生のご自宅の入り口だと思い込んでいた。

多分、3年半前の新型コロナのパンデミック騒動のときに新たに設置されたのだろう。

玄関を開けると、そこがいきなり外来の待合になっている。

馴染みの看護師が現れて、保険証などの確認に続いて、先生が顔を出してくれた。完全防護(PPE)に身を包んでの登場だった。

予め症状やことの経緯は電話で伝えてあったので、先生はその内容の確認だけで済んだ。こういう点はさすがだ。何度も同じことを聞かれると患者は不信感が募るのである。

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結果判定について

先生による直接の検体採取。左の鼻にしっかりと刺しこまれ、奥でグリグリされた。左側だけだったのがちょっと気になったが、聞くわけにもいかない。

実は、僕は自分の病院で、コロナ感染の疑いで3回もPCR検査を受けたことがある。幸いにもその都度、陰性だったわけだが。

今回も同じ。病院でやってもらったときは確か両鼻に差し込まれた記憶があったのだが、今回は左側だけだった。

「それでは結果が出るまで暫くお待ちください」と言われ、玄関待合室で待った。

20分程で結果が出た。明らかに陽性だとして、検査結果の現物を見せてくれた。これはPCRではなく、抗原キッドによる検査だったのだと思うが、ドクターによる直接の検体採取だと、やっぱり明らかな陽性結果が出るんだと得心がいった。

そして痰や喉の痛みに対するものと解熱剤を処方してもらう。

その後で、気になって看護師に「さっきの検査の結果を写真に撮らせてもらっていいですか」と依頼。

「アッ、それは構わないですが、廃棄してしまったんじゃないかなあ」と慌てて確認に行ってくれた。暫くすると「これで良かったですか」と持ってきてくれたので、写真に撮らせてもらった。

これだ。

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前提としての僕の基本情報

今回、新型コロナに感染した僕の健康に関する基本情報を伝えておきたい。

【年齢】60代後半。といってもまだ70歳到達には相当年月があるとだけ言っておこう。

【基本疾患】自慢じゃないが、生活習慣病の「鑑」と言っていいほど、様々な疾患を抱えている。

①高血圧症
②高脂血症
③高尿酸血症
④軽い糖尿病
⑤その他
 ・飛蚊症
 ・脊柱管狭窄症
 ・緑内障(疑い:経過観察中)
 ・脂肪肝あり(経過観察中)
 ・肝嚢胞あり(経過観察中)
 ・腎結石あり(経過観察中)
 ・腎血管筋脂肪種あり(経過観察中)

まあ、よくぞ色々と抱えているものだ。我ながらほとほと感心してしまう。

①~④までの生活習慣病絡みについては、現在、服薬治療中である。

コロナ感染で重篤化する危険な患者

年齢から言っても、様々な基礎疾患から言っても、僕はナに感染すると重篤化(重症化)する可能性が非常に高いリスクの大きな患者と評価される。

そんな僕が日々の日常生活の中では、毎日5時間もかけて公共交通機関を利用して通勤しており、その勤務先はコロナの重症患者を多数受け入れている急性期病院だったわけだ。

簡単に言えば、非常に高い危険との背中合わせで日々過ごしていることになる。

コロナワクチンの接種状況などの情報

参考までに、医療従事者ということもあり、新型コロナの予防接種は、全てキッチリと接種済みである。全6回の予防接種を済ませている。

証拠として写真を貼り付けておく。ワクチンの種類もこれを見てもらえば、一目瞭然である。

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発症と隔離等の基本情報

結果的に新型コロナに感染が陽性と確定されたことで、発症日は熱が出始めた土曜日の朝と診断された。

発症日:2023年9月2日(土)

自宅隔離開始:9月2日(土)夕方より
コロナ陽性確認:9月4日(月)午前10:20
自宅隔離終了:9月9日(土)朝9時に解除 

 ※自宅での隔離は9月8日(金)は終日行われ、9日(土)の朝から隔離部屋を出て、普通の生活に戻った。

丸々7日間、隔離部屋に閉じ籠っていたことになる。

自宅隔離の実際

隔離は一軒家の我が家で行われた。我が家は2階建ての一戸建てだが、妻と相談して、2階にある妻との寝室を隔離室にすることを決定し、僕は基本的にこの2階の8畳の寝室から基本的には一歩も出ないことにした。

例外は2つだけ。
①トイレ 2階にもトイレがあり、それが寝室の横だったので便利だった。女房は1階のトイレだけを使うことにした。

②洗面と入浴 洗面所も風呂場も1階にしかなかったため、少し面倒だった。歯磨きと洗面は朝の決まった時間に降りてきて、洗面所を使用。その際、洗面所は扇風機を回し、窓を開けるなど換気に最大限の注意を払った。僕は極力どこにも手を触れないようにし、もし手を触れたものがあれば、アルコール除菌ウェットタオルで丁寧に拭くようにした。

風呂は隔離期間中はバスタブには浸からないようにした。つまり毎日シャワーだけで済ませた。しかも女房が入浴した後の、夜の8時半と決めていた。この時にシャワーを浴びて、歯磨きを済ませ、また2階の隔離部屋に上がって、そこで過ごす。

それの繰り返しだった。

隔離部屋の内部の写真①
隔離部屋の内部の写真①
隔離部屋の内部の写真②
隔離部屋の内部の写真②
隔離部屋の内部の写真③
隔離部屋の内部の写真③右側の布団で寝起きしていた。布団の上でずっと過ごすのは足腰が痛くなってきて、途中から小さな椅子を持ち込んで日中はこちらで座って過ごした。

 

3度の食事は、女房が作ってくれたものをお盆に乗せて、僕の隔離室の前に置いて、ノックで合図。僕は食べ終わった後は、そのままお盆ごと部屋の外に置いておく。これを毎食、1週間に渡って繰り返した

ずっと対応してくれた女房殿に感謝するしかない

ある日の昼食の写真。妻が三度三度お盆で運び込んでくれた食事。
ある日の昼食の写真。こんな形で妻が三度三度お盆で運び込んでくれた。メッセージカードが添えてあることも。これをその都度、どうして撮影しておかなかったのかと深く反省。妻には誠に申し訳ないが、食事の写真はこの1枚しか残っていない。

 

何か用事があるときは、全てLINEでやり取りした。

隔離部屋とした寝室にはエアコンが設置されていて、空調的には何ら問題なく、扇風機もあったため、快適だった。もちろんテレビもあり、ブルーレイの視聴はもちろん、CDも自由に聴くことができた。

隔離される環境としては申し分ないものだった。

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札幌への出張メンバーは濃厚接触者に

僕の発症日が9月2日(土)だったことから、一緒に学会に参加した病院スタッフは、発症2日前の8月31日(木)の夜の飲み会同席者が濃厚接触者に該当することになった。

病院の感染対策室の判断だった。もちろん病院内で明確な基準が定められており、そのルール通りの運用だった。

濃厚接触の対象者は4人だった。その中には病院長も入っていたので、大変に恐縮してしまった。

その後、病院長を含め、誰からも陽性者は出ることなく、無事に推移してくれたのは不幸中の幸いだった。

ちなみに確実に感染させてしまったと心配していた次男も発症することなく、お嫁さんと二人の孫も感染することはなかった。本当にありがたかった。

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どんな症状が現れたのか

僕の症状は軽いものだった。とは言っても「陽性の判定がなされたが、全く無症状だった人」とは異なり、それなりの症状は出たので記録しておく。

先ずは発熱である。隔離期間中、ずっとこまめに体温は測定し、しっかりと記録を取った。

一番高かったのは、37.7だった。何だ大したことないじゃないかという話しになるが、そう、大したことはない。

だが、前にも書いたとおり僕は平熱が非常に低い人間で(それでいて熱々!(笑))、いつも36.0以下なのである。そういう人間からすると37.7はかなりの高熱。普通の人の39度近い高熱という実感だった。

もう一つは痰が絡んだこと。

咳はほとんど出なかった。喉の痛みもなかった。ところが痰が絡むのである。

痰というものは普段、気にしていなければあまり気にならないのだが、喉に絡んできて、その痰を切りたいと思うと突然非常に苦しくなる。中々切れずに咳き込んで、一時的に呼吸ができなくなって非常に苦しい思いをすることになる。

だから、僕は喉がゼイゼイいうようなことがあっても、極力無視して平静を保って「痰など絡んでいないし、苦しくもない。咳も出ないし、痛みもないんだから気にしなければいい」と言い聞かせていた。

薬を飲んでいるうちにほとんど気にならなくなった。

やがてそのまま消えていってくれたのである。

受診日にもらった薬を水曜日まで3日間は飲み続けたが、その後は中断し、そのまま収まってくれた。

処方してもらった薬と説明書。一番お世話になった体温計の写真。
処方してもらった薬と説明書。隔離期間中一番身近にあって不可欠だった体温計。

 

 

症状としてはこの2つだけだった。正に軽症で済んだと言っていい。

ところが、実は、それだけでは済まなかったのだ。

この後、僕は大変な衝撃を受けることになる。

(続く)

 

 

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