「セメレ」の基本情報

1843年の夏にわずか1カ月あまりで作曲された。

正確に記録が残っている。それによればヘンデルは1843年の5月に体調を崩していたが、病気回復後の6月3日から7月4日までのわずか1カ月間で作曲したという。時にヘンデルは60歳手前。初演は翌1844年の2月に行われた。

ヘンデルの名を不動のものとした「メサイア」は1年前の1842年に作曲、続いて傑作「サムソン」が作曲され、更に「セメレ」と続くヘンデルの最も脂が乗っていた時代と言えるだろう。

ちなみに「セメレ」の翌年には「ヘラクレス」というこれまた世俗オラトリオの傑作が誕生。この時期のヘンデルの充実ぶりにはちょっと空恐ろしくなる。

オラトリオは、元々は宗教的な素材に基づくものがほとんどなのだが、この「セメレ」には宗教的な要素は皆無で、世俗テーマを扱っている。それもかなり官能的なテーマである。

その意味で、このオラトリオはしばしば「世俗オラトリオ」と呼ばれるが、実体はオペラそのものという話しは前述のとおり。

それまでのヘンデルのオラトリオのように聖書から題材を取るのではなく、あのプリンキパトースこと初代ローマ皇帝アウグストゥスと同時代、帝政ローマ時代最初期の詩人であるオウィディウスの『変身物語』のセメレーの話をもとにした世俗的作品である。

オウィディウスの『変身物語』は15巻にも及ぶ大作で、神話伝説上の数々の変身譚を取り上げており、ギリシア・ローマ神話の集大成と言われている。

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初演時の物議

1844年2月10日にロンドンのコヴェント・ガーデンで行われた初演は、官能的なテーマをオラトリオで取り上げたことで、「情欲を描いたオラトリオ」「淫らなオペラ」としてかなり物議を醸し、ヘンデルは厳しい批判に晒された。

そうは言っても、約100年前のモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」の方がよっぽど官能的で、生々しい情欲シーンに満ちており、しかも実在の歴史上の人物を取り上げていた。神話ではなかった。そう考えると100年前の「ポッペアの戴冠」が奇跡だったように思われてならない。17世紀のイタリアは非常に大らかだったのだろうか。

ヘンデルの「セメレ」は、あれがオラトリオと呼ばれるとさすがにどうかと思われるが、オペラとしては何ら問題はないと考える。

しかもセメレは人間の女性とはいっても元々はあくまで神話の中の話し、いくら官能的とは言っても、全く問題のないレベルである。

全体の構成と演奏時間など

全3幕で15場から構成される大作だ。
 第1幕 全4場 約40分
 第2幕 全4場 約55分
 第3幕 全9場 約65分  合計2時間40~50分

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どんなストーリーなのか

オウィディウスの『変身物語』に書かれたストーリーは中々興味深いものだ。

3時間近い大作なだけに、話しはかなり複雑を極めているが、一言で紹介すると、セメレという人間の娘が太陽神ジュピターに恋をして、二人は激しく愛し合い、山の宮殿に籠って愛欲にふけるが、それに嫉妬したジュピターの妻ジュノーが策略を練って、セメレに復讐を果たし、殺されてしまうという物語。

計略によってセメレは愛するジュピターの持つ力によって殺されてしまうので、かなり残酷で切ない話しではある。

但し、殺されたセメレからは子供が生まれ、それがあの酒の神バッカスになるということで、最後はハッピーエンドになるのがいかにも屈託のない神話の世界だ。

嫉妬に狂うジュピターの妻のジュノーが恐ろしい。セメレの妹イーノに変身してセメレに近づき、騙して罠にかけるあたり、女を怒らすととんでもないことになるという教訓を含んでいるのかもしれない。

ジュノーの恐ろしさと純真なセメレの哀れさが、かなり真に迫ってくる。

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ガーディナーとヘンデル 

ガーディナーは、元々はモンテヴェルディの専門家であったが、自国の作曲家へのリスペクトもあったのか、パーセルと並んで、若い頃からヘンデルの録音に非常に熱心だった。

今日のヘンデル・ルネサンスの重大な牽引者の一人であり、特にヘンデルの隠れた宗教曲や当時は誰も見向かなかった知られざるオラトリオなど、貴重な録音が知られている。

「主は言われた Dixit Dominus 」「快活の人、沈思の人、温和の人 」などのCDで、バロック音楽ファンは、知られざるヘンデルの魅力を教えてもらったものである。

 

その後もオラトリオを中心に勢力的な録音や上演を推し進め、ガーディナーこそヘンデルの最高の指揮者との評価を確実なものとし、今日に至っている。

ガーディナーが暴力事件を起こす怪

破竹の勢いで活躍してきたガーディナーもいつの間にか80歳という高齢を迎えた。

自らのレコードレーベル「Soli Deo Gloria」(SDG)まで立ち上げ、その音楽は天性のバランス感覚と洗練性を失わずに、更に円熟味を増して、今後の活躍が楽しみだった。

そんな矢先に、昨年(2023年)の夏、驚きのニュースが突然、舞い込んできた!

ベルリオーズの大作オペラ「トロイの人々」の上演中に、バスの歌手に対して、退場する際の扉の位置を間違えたというつまらないミスに厳しい叱責を加え、平手打ちにするという暴力事件を起こしたという。

あの温厚そうな人柄と実際にガーディナーが指揮をする演奏からしても、到底想像もできない事態なのだが、80歳を迎えたガーディナーの心身に何が起こったのか、心配でならない。

事件から1年以上経過した現在もまだ、一才の音楽活動を中止しているという。

誠に残念なことである。

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ガーディナーの「セメレ」の基本情報

この演奏は日本でも非常に高く評価されたもので、今では廃刊となってしまった「レコード芸術」誌(音楽之友社)が主宰していた2020年度 第58回「レコード・アカデミー賞」大賞銀賞 声楽曲部門 に輝いた名盤だ。

ブルーレイの「セメレ」の広告写真
ブルーレイの「セメレ」の広告写真。非常に美しい貴重なもの。舞台上演の1シーンから。

2020年レコード・アカデミー賞の第2位

と言われても、『「レコード・アカデミー賞」大賞銀賞 声楽曲部門』という賞の意味することと、その価値が良く理解できないだろう。クラシック業界はこういうところが困る(笑)。

レコード芸術誌では年に1回、レコードアカデミー賞と称して、当該の1年間に発売されたあるとあらゆるクラシックのCD(ブルーレイなど映像も含む)の中から、ジャンル別(交響曲部門・協奏曲部門・室内楽部門・独奏曲部門・オペラ部門・声楽曲部門・音楽史部門など)にベスト3をチョイスし、その中から更に全体としての総合ベスト3を選ぶ。第1位が大賞金賞、第2位が大賞銀賞、第3位が大賞銅賞となる。

したがって、この2020年の58回では、2019年に発売されたありとあらゆるクラシック音楽のCDの中で、この「セメレ」のCDが全体の第2位に輝いたということだ。それが声楽曲部門から選ばれたことを意味している。何だか分かりにくいな、全く。

とにかく「セメレ」は2020年の総合2位になった名盤中の名盤ということになる。声楽曲が交響曲などを押しのけて全体のトップ2になることは極めて異例のことで、それだけこの「セメレ」が傑出していたことを意味する。

実は、レコード・アカデミー賞で総合2位の銀賞に輝いたのは、このライヴ演奏の「CD」だった。その直後に今度はライヴ映像そのものがブルーレイとDVDで発売されたのである。

これが今回取り上げた「セメレ」のブルーレイというわけだ輸入盤だが、日本語字幕付きで鑑賞には何の問題もない

「セメレ」のブルーレイのジャケ写と解説書、ブルーレイ本体の写真
「セメレ」のブルーレイのジャケ写と解説書、ブルーレイ本体。
「セメレ」のブルーレイ本体の写真
「セメレ」のブルーレイ本体。本当にグーグルの規制の対象にならないことを祈りたい。

冒頭のガーディナーの解説が秀逸

ブルーレイでは本編が始まる前に、指揮者のガーディナー自身による「セメレ」と今回の上演の特徴と見どころ、聴きどころについての解説がある。

5分程の短いものではあるが、これが非常に分かりやすく秀逸なコメントだった。貴重なものなので、以下、そのガーディナーのコメントを全文記しておく。

本編が始まる前に指揮者のガーディナーが解説しているシーンから。サイズが小さいのが残念。
上演に当たっての指揮者ガーディナーによる解説

『オラトリオ風オペラ「セメレ」は、官能的な傑作でアレクサンドラ・パレスでの上演にワクワクしています。ここは初めてですが「セメレ」にもピッタリの素晴らしい劇場です。どちらも古いけれどシックで粋です。

1743年のヘンデルは絶頂期の目前でしたが実際はウンザリの日々。劇場は貴族の理事たちに牛耳られ、オペラはイタリア語で聴衆に伝わらず、合唱付きの聖書劇を書けば教会から演技付き上演を禁じられます。でもヘンデルは劇場人。演技なしのジャンル、オラトリオで上演します。

でも「セメレ」は別ものです。宗教曲ではありません。オウィディウスの「変身物語」から喜劇作家コングリーヴが翻案しました。

またヘンデルは敬虔が第一の四旬節に神聖さとも敬虔ともかけ離れた「セメレ」を上演して顰蹙を買います。好評だったのは一部の音楽が分かる友人だけでした。

彼のオラトリオやオペラを多数上演した私ですが、この「セメレ」はかなりの出来です。瞬時もダレずに美しく、それでいてパーセルなどの英国主流の音楽劇とは対照的です。ヘンデル得意のイタリア式ダ・カーポ・アリアもふんだんです。

合唱も大きな役割を果たしています。合唱はヘンデルのオペラでは最後にちょっと付くだけですが、「セメレ」ではドラマを支える柱です。その音楽も素晴らしい

皆さんも魅了されることでしょう。ドイツ出身のヘンデルが生活し、活動したロンドンを望むこの場所は、彼と彼の傑作「セメレ」賞賛するに相応しい演奏会場なのです。』

驚嘆すべき見事な舞台上演

ガーディナーは1981年にもこの「セメレ」を録音していたが、それも相当な名演だったが、それから約40年。ガーディナーの円熟もあって、ここに驚嘆すべきものすごい演奏が出現した。

実際の演奏は、2019年のツアーで行われた。アレクサンドラ・パレスで行われたロンドン公演はチケット完売となり、集まった観客を大いに魅了したらしい。

このブルーレイは、正にこの時の公演の記録である。

Georg Friedrich Handel (1685-1759), English composer.

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どんな様式のステージなのか

この上演では指揮者のガーディナーもオーケストラも舞台上に配し、歌手陣はそのステージの手前の方で演技を付けて上演している。衣装も華やかで、簡単な舞台装置もある。

いってみればオペラの舞台上に指揮者とオーケストラが一緒に入り込んだような特殊なステージとなっている。以前紹介したガーディナーの最新のモンテヴェルディの3つのオペラ(僕のブログ記事ではそのうちの「オルフェオ」「ポッペアの戴冠」を取り上げている)の上演と全く同じスタイルだ。

指揮者とオーケストラ、そして合唱団。そこに演技をする歌手達も同じ舞台で一緒になっての演奏は、非常にコンパクトであり、かつオープンな一体性のあるステージで、いかにも新鮮だ。何といっても親近感のある手作り感が捨て難い。

そんな新鮮で驚きに満ちた舞台を映した映像がこれまた素晴らしい。画質の優秀さも特筆ものだが、華やかな衣装などの色彩感が見事に捉えられ、流麗なカメラワーク共々、目を奪われる。

演奏者などの基礎データ

【演奏者】
セメレ:ルイーズ・オルダー(ソプラノ)
ジュピター(ユピテル):ヒューゴ・ハイマス(テノール)
ジュノー/イーノ:ルシール・リシャルドー(メゾソプラノ)
アタマス:カルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー)
カドモス/ソムヌス:ジャンルカ・ブラット(バス)
イリス:エミリー・オーウェン(ソプラノ) 他

指揮:サー・ジョン・エリオット・ガーディナー
管弦楽:イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
合唱:モンテヴェルディ合唱団

【録音】
2019年5月2日/ロンドン、アレクサンドラ・パレス(ライヴ)

なお、ガーディナーは1981年にも「セメレ」を録音していて、今回は約40年振りの再演となる。

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セメレ役のルイーズ・オルダーにぞっこん

主役のセメレを演じるソプラノのルイーズ・オルダーが何と言っても最高だ。これは本当に素晴らしく大絶賛に値する。その何とも美しいソプラノによる完璧な歌唱。ヘンデルは歌手には大変な超絶技巧の難曲を書いた。合唱曲では簡単なものが多いヘンデルなのだが、ソロで歌う歌手には全く妥協せず、容赦ない。

そんな超絶のアリアの数々をいとも簡単に歌ってしまう。その歌唱力に先ずはぞっこんなのだが、その容姿の美しさはこんな美人歌手が他にいるだろうかというレベルで、実際に思いつかない。

ブルーレイに添付された解説書から写真の転用。
ブルーレイに添付された解説書の中にある写真から。これがカラーでないことが残念でならない。セメレと人間の姿のジュピター。
映像の中の1シーンから。鏡に見入るセメレ。
映像の中の1シーン。鏡に見入るセメレ

 

柔和な優しい顔付きでありながら、凛とした美しさにも事欠かない。その愁いを含んだ澄み切った瞳の美しさが絶品だ。女優でもここまでの美貌を備えた女(ひと)はいないのではないか。

ルイーズ・オルダーの写真
ルイーズ・オルダーの写真。この美しさはどうだろう。
歌うルイーズ・オルダーの写真
歌うルイーズ・オルダー。「セメレ」とは関係ない。
歌うルイーズ・オルダー。「セメレ」とは関係ない。

 

そしてこのセメレは、元々が官能的なテーマを扱っているだけに、第1幕から胸を大きくはだけた真っ白なドレスを着て、豊満な胸の谷間に目が釘付けになってしまう。後の幕でも常に胸元が大きく開いた衣服を身にまとっており、胸の谷間があらわになるばかりか、アップになると乳首も透けて見える。完全にノーブラでの登壇だ。

「セメレ」の解説書からの写真の転用
「セメレ」の解説書からの写真の転用。指揮をするガーディナーと歌うルイーズ・オルダー。カラーでないのが残念の極み。
「セメレ」の解説書からの写真の転用。セメレ役のルイーズ・オルダー。

 

その思いっきりの良さにもぞっこん。そのあまりの美しさと官能的な姿に、見ていて頭がクラクラになってしまう。

僕はこのステージを観て、ルイーズ・オルダーに完全にノックアウトされてしまった。

ルイーズ・オルダーのリヒャルト・シュトラウスの歌曲集のCDのジャケット写真。美しい。

 

顔もスタイルもこんなに魅力的で絵になるばかりか、歌唱力も傑出している歌手が他にいるだろうか。ちなみにイギリス人で、今年(2024年)49歳になる。

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モンテヴェルディ合唱団の驚嘆パフォーマンス

ガーディナーの手兵であるモンテヴェルディ合唱団がここでも最高のパフォーマンスを見せる。僕は敢えてパフォーマンスと言っている。

合唱の素晴らしさは今更言うまでもないことだが、ここでもそのスーパー合唱ぶりを遺憾なく発揮して唖然となってしまう程だ。柔軟性に富んだしなやかでかつ強靭な合唱は、聴いていて本当に気持ちがいい。

そして今回の演奏で特に強調したいのは、歌っているときの生き生きとした表情の素晴らしさ!この表情の豊かさに一瞬たりとも目を離すな!と言いたくなる。

見ていて本当に感動させられ、ほれぼれしてしまう。

この「セメレ」ではふんだんに出てくる合唱曲を歌うだけではなく、オペラの影の主役として様々な演技も披露する。椅子を持ち上げて歌うなど、その演出ぶりにも驚嘆させられるが、それを何の違和感もなく、完全になり切って、メンバー全員がこの作品をトコトン楽しみ、没頭している様がヒシヒシと伝わってくる

その合唱団を見ているだけでも幸福感に浸ってしまう

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あらゆるクラシックファンは必見・必聴!

本当に素晴らしい舞台と演奏。興奮が収まらない。大絶賛したい。これだけのものは滅多にない。

ガーディナー自身が自信を持っていたのが良く分かる。

近年のガーディナー。高齢にはなったが、まだ若々しく颯爽としている。
若き日のガーディナー。
この精悍さ。歳を取っても素晴らしい仕事をずっと続けてきてくれたのだが。

 

生き生きとした生命感に溢れた新鮮な演奏。技術的にも全く非の打ちどころがなく、ヘンデルならではの、大らかにして気宇壮大な実にスケールの大きな音楽の、最良の演奏を満喫することができる。

切ない悲劇でありながらも、軽妙なユーモア感覚にも事欠かない。ヘンデルという人は人情の機微を良く理解していた人のようで、こんな悲劇の中にあってもユーモアを決して忘れないのである。

そんな軽妙な音楽を洗練の極みで演奏する辺りはガーディナーのバランス感覚とイングリッシュ・バロック・ソロイスツの力量の賜物だ。

指揮者とイングリッシュ・バロック・ソロイスツの面々、これが前に取り上げたバッハの3回目の「ヨハネ受難曲」の紹介でも触れたが、楽団員のほとんどが女性奏者である点に改めてビックリさせられる。

更に前述したとおりのモンテヴェルディ合唱団の歌い手たちの傑出ぶり。

そして何と言っても傑出した歌と演技を披露してくれる歌手の面々。

嫉妬に狂ってセメレへの復讐を決意するジュノー。メゾソプラノのルシール・リシャルドー。
嫉妬に狂ってセメレへの復讐を決意するジュノー。メゾソプラノのルシール・リシャルドー。
嫉妬の狂うジュノーを演じるルシール・リシャルドー
嫉妬の狂うジュノーを演じるルシール・リシャルドーも鬼気迫る名演で恐ろしい。

 

この「セメレ」というヘンデルの名作の演奏に関わった全ての演奏家たちが一体になって、この作品の素晴らしさを伝えようと最高のパフォーマンスを発揮していることが痛いほど良く伝わってくる。

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100点満点のテストで200点の超名演

この演奏と映像収録、その全てにおいて僕は大満足している。100点満点のテストで200点を取ってしまったような稀有な名演。

常識的なレベルを軽く突き抜けた、これは歴史的に残る超名演と言っていいだろう。

古楽演奏の極致、ヘンデル・ルネサンスの到達点と言っても過言ではない。

今後のバロックオペラとヘンデル演奏は、この「セメレ」が目標となり、これに追いつけ追い越せになることは間違いないだろう。

バロックオペラや古楽演奏にあまり馴染みのない方、ヘンデルをあまり知らない方には、どうしてもこれを観て、聴いてほしい。

そして50年も前の古びたヘンデル演奏と「メサイア」しか知らずにヘンデルを知っているように思い込んでいる貴方にも、何としてもこのブルーレイを視聴してもらって、今日たどり着いた古楽演奏の到達点を体験してほしいと切に願うものだ。

 

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この作品は、当日のライヴの舞台が圧巻であり、あまりにも素晴らしく感動的なので、ここはどうしても映像を観ていただいた方がいいと思います。
どうしてもCDをいう方は、こちらです。

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