目 次
「花笠」の後、別の品種が続々と開花
我が家のサザンカが12月に入って新たな動きを見せ始め、この年の瀬にあの大輪の「花笠」が咲き切った後、他の品種が続々と開花し始めている。
そう。あの立派な大輪のサザンカ、17本もあるサザンカの中で真っ先に咲き、しかもそれが目を奪う大輪の豪華な花、あの品種がほぼ「花笠」と認定されたことは昨夜、配信させてもらったとおり。
その「花笠」は、一部ではまだ花も蕾も残っているが、基本的には終了し、我が女房殿のいうとおり「汚くなって」しまっっているが、その後を追いかけるようにして、別の品種が続々と開花し始めている。
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数年ぶりに咲いてくれた白いサザンカ
最初に我が家にサザンカの生垣を植栽した際、白い花のサザンカを植えてもらったことは鮮明に覚えている。もう20年以上も前の話しだ。
植栽から数年間は盛んに咲いてくれた白いサザンカが、その後はサッパリ咲かなくなって、やがて一番東側の1本が枯れてしまった。
そこが今ではシャクヤク畑になっている経緯は、以前に書かせてもらったとおりだ。
18本植栽したサザンカの生垣が1本枯れて、現在は17本になっている。
その枯れた木が白い花を咲かせるサザンカで、それが枯れてしまった後、我が家では白い花のサザンカを見ることができないと、残念に思っていた。
ところが、今年、「花笠」の大輪に交じって白い花が1輪、ヒョッコリ顔を出していて、ビックリ仰天してしまった。
「あれえ!?我が家では白のサザンカは枯れてしまって、もうなかったはずだったのにどうしたんだろう?」、こんな調子だった。
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白いサザンカの木が他にもあったのだ
良く観察すると、2本の「花笠」の太い木の間に挟まれているか細い木からたった1輪だけ、白い花が咲いていたのである。これには驚いた。この10年以上、この木は花が咲かず、したがってこの木が白い花を咲かせるサザンカだったことを完全に失念していた。
今年は何故か、今までになく、生垣のサザンカが非常に良く咲いてくれたので、熱心に観察し、定期的にブログにも開花状況を配信し始めると、驚くことなかれ、我が家のサザンカの生垣に、白い花が咲き始めた。もう枯れてしまって白いサザンカの木はなかったはずなのに。
不思議でならなかった。
白いサザンカはここ10年あまり一度も咲かなかったので、その存在を忘れていたが、その後、この1輪だけではなく、他にもいくつも白いサザンカが咲き始め、枯れた木の他にも白いサザンカの木が数本あったことを改めて認識させられた。
結局、現在、我が家には白い花を咲かせるサザンカが2本あることが判明した。枯れてしまった木を含めると全部で3本あったんだと今更ながらに納得。
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白いサザンカは「玉芙蓉」で決まり!
冬になると白い花のサザンカは、我が家の周辺を含め、あっちこっちで見かける。燐家には数え切れない程のたくさんの白い花を咲かせている立派なサザンカがある。
白いサザンカも美しいものだ。例の「日本ツバキ・サザンカ名鑑」を見ると、白いサザンカも実にたくさん種類がある。
その中で、我が家のサザンカは「玉芙蓉」だと判明した。例の濃桃色の大輪の品種のようにあまり迷う余地はなかった。
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「勘次郎」が続々と開花
12月下旬、年の瀬のこの時期に我が家の生垣のサザンカを最も賑わせているのは、「勘次郎」である。この品種は日本中で最も普及されている普通のサザンカと言っていいものだ。
どこにでも咲いている典型的なサザンカで、珍しくもなんでもない。
特別、美しいとも思わない「どこにでもあるサザンカ」だが、それでも、この厳冬期、どこにも花など全く咲いていないこの時期に、けなげに真っ赤な花をたくさん咲かせている姿を見るのは、嬉しいものだ。
やっぱり愛着を感じて、「いいじゃないか、サザンカ!」と声をかけたくなってしまう。
この「勘次郎」は、「花笠」に比べると花の大きさもかなり小振りである。だが、その分、それぞれの花は頑丈にできていて、「花笠」のような大きな花弁が直ぐに萎れてきてしまうという心配がない。
日持ちもかなり良く、ずっと咲いてくれている感がある。捨て難い花だ。
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あの均整が取れたピンクの美花は「乙女」
もう一つは、既に報告済みのあの極めて美しいピンク色の花である。これが「乙女」という品種であることも既にお伝えした。
「花笠」とほぼ同じタイミングで咲いてくれたのだが、これは白い「玉芙蓉」以上に花数が少く、残念だ。
その均整の取れた芸術的な美しさは、明るいピンク色共々、見る人の心を掴んで離さない、圧倒的な魅力に満ち溢れている。
この「乙女」をもっとたくさん見たかった。ホンの数輪しか咲いてくれなかったことを恨めしく思っていたら、最近になって数輪、開花しようとしている。これは貴重だ。大晦日の今日も、3つの花が同時に開花しようとしている。
嬉しくてたまらない。完全な開花は新年、年を越えてからになりそうだ。
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再び、ドライフラワーにしてみた
先日、「花笠の大輪」3つをシリカゲルを使って簡単にドライフラワーにすることができたので、すっかり気を良くして、更に第2弾として、「乙女」や「勘次郎」もドライフラワーにすることにした。
白い「玉芙蓉」は、敢えて対象としなかった。白い花は、いくらシリカゲルを使っても、やがて茶色に変色してくることを、シャクヤクで十分に体験しているからだ。
あの純白が茶色になってくることは耐え難い。
ということで、今回は玉芙蓉は諦め、あらためて「花笠」と「乙女」、そして「勘次郎」をシリカゲルでドライフラワーにすることにした。
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対象にした花の数々
「花笠」を2個。とりわけ大きな花を選んだ。直ぐに萎れてくるので、ベストなものを探すのがかなり難しい。「乙女」を3輪。これも数が多くないので、満開になってしまっているものも対象にした。タイミングとしては少し遅いものになる。
そして「勘次郎」も3輪。これはたくさん咲いていたので、3つの選択に苦労はなかった。
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2つの大きなケースを使って作る
サザンカはシャクヤクに比べると、花の大きさは比べるべくもなく、しかも大輪の花笠も一重なので、花の容量がまるで違う。
とは言っても、水平に並べてシリカゲルをかけることになるので、8つも作るとなると1つのケースだけでは収まらない。
ケースを2つ使って漬け込んだ。
今回も簡単に美しいドライフラワーに成功
今回はシリカゲルに漬け込んでから、取り出すまでにかなり日数をかけた。
花を伐採してシリカゲルに漬け込んだのが、12月7日の土曜日。シリカゲルから出したのはクリスマスの12月25日の水曜日だった。18日間シリカゲルに漬け込んでいたことになる。3週間近くだった。
18日後に、シリカゲルの中からドライフラワーになったサザンカを取り出す。
いつもは1週間超、基本的には10日間程、浸け込んでいるので、18日間も漬け込むのは異例のこと。12月、さすがの師走で忙しくて中々出せなかったことが要因だった。
結果的には、それが良かったのかもしれない。
それぞれのサザンカは完全に乾燥していて、非常に出来のいいドライフラワーになった。
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「花笠」の巨大なドライフラワーが圧巻
既に昨夜のブログでレポートさせてもらっているが、見事なドライフラワーとなった。実に美しく、その巨大なと言ってしまいたくなるゴージャスな姿が圧巻。
「乙女」も「勘次郎」もきれいに乾いた
「乙女」は小輪ながらも非常に均整の取れた美しい八重咲きの花。ドライフラワーが楽しみだったが、これは少し失敗で、あの見事な八重咲きが潰れてしまっていた。ペチャンコになっていた。
これは意外だった。「花笠」でもあの繊細に見える中心部分の黄色い雄しべが、全く潰れることなくその姿をしっかりと留めているのに、「乙女」の花は潰れてしまった。
それでも色はそのまま残っているし、十分に美しい。
「勘次郎」は小振りな花だけに非常に安定した力強いドライフラワーとなったが、色はかなり濃くなってしまって、赤い色と言うよりも黒っぽい紫色、肉々しい少し嫌な色に変色していることが残念だった。どうして赤色が保存されなかったのか疑問である。
そんな若干の不満はあれども、ほぼ完璧なサザンカのドライフラワーができ上がって、満喫だ。
サザンカに満喫した2024年の晩秋から真冬
いよいよ2024年が終わろうとしている。今日は大晦日である。残り6時間程で、2025年がやってくる。
今日は実に穏やかな快晴に恵まれ、ここ東京では非常に暖かく感じる。風もない。
インフルエンザが過去に例がない程の猛威を振るっているが、穏やかな年の瀬だ。
こんなにサザンカが咲いてくれた年は過去に例がない。そしてまだたくさんの蕾が残っている。まだまだ暫くは楽しませてもらえそうだ。
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我が家の全17本のサザンカの内訳
今回、サザンカの様々な木に花が咲いてくれたことで、全17本の品種の内訳がかなり明確になったので、最後に明らかにさせておきたい。
シャクヤク畑の方から順に(南に向かって東の左手から)、
①花笠 ②玉芙蓉(白)③花笠 ④玉芙蓉(白) ⑤全く蕾なし(多分、乙女) ⑥勘次郎 ⑦全く蕾なし(多分、乙女) ⑧乙女 ⑨勘次郎 ⑩花笠 ⑪勘次郎 ⑫全く蕾なし(多分、乙女) ⑬勘次郎 ⑭乙女 ⑮勘次郎 ⑯勘次郎 ⑰勘次郎
品種は全4種類 花笠3本・乙女2本・玉芙蓉2本・勘次郎7本・不明3本(多分、乙女)
これが我が家のサザンカ全17本の品種の一覧である。同じ花で統一するのではなく、色々な品種を混ぜることにした。4種類ある。もしかしたら5種類かもしれないが、それぞれの個性が際立っていて、これは貴重なサザンカの生垣である。
年明け、2月にはシャクヤクの芽生えが
そして待望の2月がやってくる。シャクヤクの芽生えが迫る。
楽しみはもうそこまで来ている。それまでこの寒い冬を耐えていくとしよう。