この記事のオリジナルは2020年2月初旬に書かれたものである。
それから3年3カ月が経過した現在、ここで書こうと宣言していた本の紹介に関するブログも着々と進んでいて、漫画の紹介も含めると、今では約100編に及んでいる。
そんな中、写真で紹介した坂口尚の「石の花」について、大々的に文章を追記したので、あらためて2023年5月改訂版として公開させていただく。
基本的な文章は当時のままで、終盤に坂口尚の「石の花」について、かなり詳細に紹介している。
更に「石の花」に関する部分に加えて、最後の2つの段落は今回の追加書下ろし部分となっているので、このあたりだけでも読んでいただけると幸いだ。
どうかよろしくお願いしたい。
目 次
ブログをスタートさせて半年が経過
この熱々タケちゃんブログもスタートして半年が経過しました。この間に投稿した記事は今のところ全部で42編。ひとつ一つが非常に長いので(笑)、普通にカウントすれば、もう分量的には軽く100編は超えているのではないでしょうか。
ちなみにブログのスタートは昨年(2019年)の8月14日。暑い盛りでした。今日は2月6日、この冬一番の寒さで、北風も強く外ではコートを着ていても寒さが身にしみた一日でした。真夏から真冬へ。何だか感慨深いものがあります。
※ 2023年5月4日現在で、この「熱々たけちゃんブログ」の公開された記事は本改訂版も含めると256編となっています。本編のオリジナルの3年3カ月前から何と214編も書いたことになります。
ブログのスタートからもう3カ月程で4周年となります。約4年間で256本。さすがに感無量です。
今まで投稿した全42編の記事はほとんどが映画に関するものでした。ギンレイホールで観た映画の紹介がほぼその中心を占めています。
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興味の対象が多過ぎて!
映画はもう死ぬほど好きですが、僕は同じくらい好きなもの、興味の対象が他にも色々とあるんです。
何と言ってもこれでも一応合唱指揮者の端くれで、東京フリューゲルという20年間に渡って手塩にかけて来た合唱団での活動があります。そして合唱に限らず、ありとあらゆるジャンルのクラシック音楽が好きで、45年間に渡って集めたCDが約3万枚。いや、本当にこれは枚数がまるで分からない。5万枚近くあるような気もします。
映画のDVDとブルーレイは3,000枚から5,000枚といったところでしょうか。
実はそれだけではなく、僕は根っからの本の虫なんです。とにかく本を読む。本を買って読む。図書館には一切行かず、自分で買って、本を読む。
様々な人生の危機を本を読んで乗り越えてきた
この波乱万丈の我が人生。本を読むことで、何度か訪れた人生の様々な深刻な危機を乗り越えて来ました。僕から本を取ったら何も残らないというくらいに、僕に取っては本は大切。ここからありとあらゆることを学んで来たと断言できます。
そんな僕なので、ブログを書き始めた当初から念頭にはあった本に関する記事。書評なんていうのはおこがましい。読んだ本、今まで過去に読んで来た本の感想と紹介、様々な場面で我が悩み多き人生を救ってもらった本との出会いなど、そんなものを書いてみたい。
但し、これが中々厄介。かなり気が重いのです。
本のことは、今、書きまくっている映画の紹介のように気軽に書ける代物ではないのです。本の感想と紹介は、神経を使います。映画のように自分の感性だけに基づいて、勝手なことを言いたい放題言っているのとは訳が違います。これは大変だとプレッシャーに押し潰されそう。だが、これを避けてはとおれません。
どうしても書かないわけにはいかないのです。
まあ、できるだけ肩肘張らず、気楽に書いていこうと思っています。読者の皆さんもどうかお気軽にお付き合いください。
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我が家にある書棚、本棚の全貌(前半)
ちなみに我が家にどれだけの本があるのか、数えたことはありません。書棚と本棚の類が我が家に7本あって、その全てが僕の蔵書で埋まっています。しかもほとんど全てが手前と奥の2列にギッシリと詰め込まれているので、相当な量になると思われます。
それとは別に外付けのプレハブ(物置)があって、そこにも本がビッシリ。
本当に数えたことはが全くありませんが、2万冊から3万冊くらいでしょうか?
全く想像もつきません。
書棚の外観を写してみました。まあ、こんな感じですね。
坂口尚の「石の花」について【新】
ここに見える「石の花」は手塚治虫の高弟である坂口尚による稀有な漫画の名作です。1983年から86年にかけて書かれた大作となっています。
ナチスと戦った旧ユーゴスラビアのチトーも準主役として登場する、第二次世界大戦におけるナチスとパルチザンとの攻防、それに翻弄されるユーゴスラビアの無垢な少年と少女を描く一大ロマンです。
その後のユーゴスラビアの血で血を洗う悲惨を極めるすさまじい内戦をも予言しているとんでもない傑作として有名な漫画です。
僕が夢中になっている米原万里が激賞し、大量に買い込んで親しい友人に端からプレゼントしたエピソードでも有名となりました。
実は、この「石の花」が最近思わぬ形で話題となっているのです。
今年(2023年)の1月、「漫画におけるカンヌ」とも言われているフランスの国際漫画賞を受賞したのです。「石の花」が発表されたのは1983~86年なので、発表から約40年が経過して、思わぬ受賞となりました。
具体的に紹介すると、フランスアングレーム国際漫画祭において、「後世に残すべき作品」に贈られる「遺産賞」に選ばれたのです。発表されてから40年後の快挙に驚嘆させられました。
作者の1995年に師匠の手塚治虫よりも若い49歳という若さで亡くなっているのですが、生前に受賞させてもらいたかったと思わずにいられません。
この「石の花」はナチスと戦うパルチザンを描くという意味では師匠の手塚治虫の「アドルフに告ぐ」に匹敵する作品。ナチスを描いた漫画としては手塚治虫の「アドルフに告ぐ」と弟子の坂口尚の「石の花」が双璧となります。
僕としてはあの手塚治虫の最高傑作である「アドルフに告ぐ」以上の作品とは、正直言って思えませんが、それは「アドルフに告ぐ」があまりにも凄すぎる畢生の大作だからそうなるのであって、「石の花」が滅多にない素晴らしい作品であることはもちろんです。
「アドルフに告ぐ」に興味を持ち、興奮された方は、是非とも「石の花」を読んでいただきたいと願うばかりです。
実は、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」が連載されたのも1983年~85年なんです。
何ともビックリ仰天。この子弟によるナチスを描いた2大傑作が同時に連載されていたとは。互いに刺激を受け合っていた可能性もありそうで、想像するだけでワクワクしてしまいます。
ちなみに長さもほぼ同じ長さとなっています。
いずれにしても、今も続くロシアによるウクライナへの侵略戦争への停戦を強く願う思いが今回の受賞に反映していることは間違いなく、本当にこの傑作を読んでいただき、戦争の絶滅に思いを馳せていただきたいと心から思わずにいられません。
この名作が長らく絶版となっていて、簡単に読むことができなかったのですが、今回の受賞を契機にKADOKAWAが再出版してくれたようで、幸いなことに現在は、紙ベースでも電書籍でも読むことができます。
残念ながらかなり高額なのですが、それだけの出費をしてもらうだけの価値がある素晴らしい作品です。
是非とも読んでいただきたいと切望いたします。
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こちらの方はほぼ半額となりますので、ちょっと高過ぎるという方は電子書籍を購入してもらったらいかがでしょうか。
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我が家にある書棚、本棚の全貌(後半)
引き続き、我が家の書棚と本棚をみていただきます。
女房に目の敵にされている僕の一連のコレクションの一部ということになります。
家の床が抜けないか、それが家族の一番の心配事。本は重いんです。
最後に非常に大切な本を紹介させていただきます。
僕はあの政治思想家の丸山眞男の熱心な読者であり、岩波書店から出ていた全集と座談集は外せません。かけがえのない貴重な本となっています。
我が家の蔵書は、ざっとこんなところです。
本に関するブログ記事にご期待ください!【改定追記】
この後は、少しずつ僕の読んできた本について紹介していこうと思います。
どうかお付き合いください。
と書いてから3年3カ月が経過して、目論見どおりに本に関するブログ記事は増えたのですが、この3年以上の間に、ここで写真付きで紹介させてもらった当時から更に蔵書が増えていることが深刻な事態となっています(笑)。
白水社から出ていた吉田秀和の全集をほとんど全て(約30冊)集めてしまったことと、ブログ記事を書くために新しく購入した本が山のようにあることが大きな原因となっています。
僕は今回のブログで本の紹介をするにあたっては、以前に読んだ本、前に読んだことがあって、気に入って本は決して取り上げないこととし、現在リアルタイムで新しく読んだ本だけを紹介することにしているので、ブログ記事の分だけ確実に本が増えていくことになってしまうんです。
これは映画も一緒で、本やソフトが増える一方で、深刻です。いずれ収容に限界がきたら、昔読んで気に入った本を取り上げざるを得なくなるかもしれません。そうなったときには映画も一緒の取り扱いとするしかありません。
その後、本の紹介記事は順調に推移【改定追記】
このブログのオリジナルの記事の配信は2020年2月初旬のこと。今から3年3カ月前のこと。あれから本の紹介記事はドンドン増えて、本日(2023.5.4)時点で、本の紹介のブログが、おかげさまで70本。漫画の紹介は27本となっています。
本と漫画の紹介で約100本に及んでいます。
これからもこのカテゴリーには力を注いでいきたいと決意も新たにしていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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