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挿し木から一挙に開花したサルスベリの親樹
挿し木にした我が家のサルスベリが、翌年(2024年)直ぐに、待望の紫色の花を咲かせてくれたことは詳細に報告させてもらった。
花の季節が終わった後、剪定した上で、庭のもっと中央部分に移植したことも報告済みだ。
その挿し木の挿し穂をどこからもらってきたかというと、既に詳しく報告したとおり、我が家の直ぐ近くにある都営住宅の庭先に咲いている実に立派な大きなサルスベリからだった。
「木」というよりも「樹」と言わなければならない程の巨木のサルスベリ。
それが見事な紫色のサルスベリで、僕は毎年見惚れていた。紫色のサルスベリの美しさと魅力を知ったのもこの都営住宅に植えられていたサルスベリだった。
花が散った後、枝を1本勝手に切り取らせてもらって、挿し穂を何本か作り、挿し木にして我が家の庭に植え付けたというのが事の真相。
何本か発芽に成功したが、結局根付いてくれたのは1本だけだった。
だが、それはしっかりと根付いてくれたようで、挿し木からの翌年に当たる去年、いきなり紫色の花を咲かせてくれたわけである。
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親樹はここ数年、あまり花を咲かせない
その肝心かなめの親樹、本当に立派な巨木なのだが、ここ数年全く元気がなくて、わずかしか花を咲かせないのである。
年々その傾向が強まって、特に昨年の夏は酷かった。
どうしてこんなことになってしまったのか?
思いつくことが一つあった。
全く放置され、剪定されない状態だった
長いこと、このサルスベリは全く剪定されていなかった。それが原因であることは、ほぼ間違いない。
サルスベリという木は、本当におかしな木なのである。
何度も触れてきたが、サルスベリは花が終わった後(これが3カ月以上に渡って咲き続けることから百日紅との別名があることもご存知のとおり)、思い切ってバッサリと剪定することが必要なのである。
花が咲いていた枝は全て落とし、幹と主要な数本の太い枝だけを残して、後はバッサリと思い切って切り落としてしまう。
思い切って切り落とせば落とすだけ、その切った部分から翌年、新たな枝が勢い良く生え出してきて、立派な花を咲かせる。そんなおかしな木なのである。
つまり人の力によって剪定されることが、立派な花を咲かせる条件となっているわけだ。
おかしな話しである。
自然に生えているサルスベリはどうなるのか?サルスベリは人間が観賞用に生み出した木で、そもそも自然には存在しないのだろうか?
剪定されることが条件となっている木なんて考えられない。
だが、実際にサルスベリはそんな木で、僕も毎年欠かさず剪定している。
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都営住宅での樹木の管理はかなりいい加減
この巨木の紫色のサルスベリは都営住宅の庭先に植えられている。町田のこの界隈には都営住宅が林立されており、敷地内には様々な樹木が植栽されているが、定期的にちゃんと管理されているかと言えば、かなりいい加減だと言わざるを得ない。
少なくとも僕が気に入っている紫色のサルスベリは、剪定された姿を見たことがない。
とにかく全くの放置状態で、花後にもそのままの姿で放置され、翌年の夏には前年の枯れた枝に混じって新しい枝が伸びて花を咲かせる。それをずっと繰り返してきた。
やがて新しい枝は勢い良く伸びることもなく、花を咲かせることもないという「負のスパイラル」に陥っていたように思われる。
そして、最近は特に、花の数が随分と少なくなってきた。
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ある日突然、見事に剪定されていた!
ところが先日、我が目を疑ってしまう事態に遭遇した。
あの放置されっ放しのサルスベリが、実に綺麗に剪定されていたのである。これにはビックリしてしまった。
昨年の夏に撮影した写真はこちら。
もう何年も、いや数十年に渡って完全に放置されてきたサルスベリが、この冬、見事に剪定されていたのである。本当に驚かされた。
景色が全く変わってしまった感がある。
驚いて周りの木々を見ると、軒並み綺麗に剪定されており、これは遂に東京都が重い腰を上げ、都営住宅の樹木を一斉に剪定したものとしか考えられなかった。
本当にビックリさせられた。
そしてその剪定されたサルスベリのいかにもサルスベリらしい裸の木の美しさに、しばし見惚れてしまった。
本当に美しく、魅力的な姿だった。理想的なサルスベリの姿ではないだろうか。
美しい。実に美しい。惚れ惚れとさせられた。
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来年の夏が楽しみだ
これだけバッサリと思い切って剪定されると、サルスベリは生まれ変わって、すっかり元気を取り戻すことになるだろう。命を吹き込まれた格好である。
新生サルスベリ。
ここ数年来、すっかり元気をなくして花が咲かなくなっていたが、今年は、春になれば元気な枝がグングンと伸び始めることは間違いない。そしてあの何とも美しい紫色の花を目一杯咲かせ、咲き誇ってくれることは間違いなさそうだ。
本当に楽しみでならない。
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我が家のサルスベリの現状は?
一方で、我が家のサルスベリはまだ放置されたままだ。
夏に咲いた状況のまま、全く手入れがなされていない。花がらは一部そのまま残っているが、枝からはとっくに葉っぱは落ちて、そのまま枯枝が剝き出しに残っている状況にある。
3月に入ると新しい芽(枝)が顔を出してくるので、それまでに全てを伐採する必要がある。明日から2月に入る。できるだけ早いタイミングで、剪定したい。
都営住宅にすっかり遅れをとってしまった。
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例の移植した挿し木の状況は?
昨年の夏に見事に紫色の花を咲かせてくれた例の挿し木はどうなったのか?
花を咲かせた長く伸び切った枝はとっくに剪定して幹の部分だけ残した。
幹の部分とは言っても挿し木から根付いたものである。伸びた枝を切ってしまうと、太さこそ見違えるようになったが、ホンの短い茎だけとなってしまう。いかにもか細く、弱々しい。
しかも位置があまりにも通路に隣接していたため、例の黄色いシャクヤクの「楊貴妃」を植栽した際に、少し奥の方に移植したのだった。
それから約4カ月近く経過した今も、全く変化はない。ちょうど成長が止まるというか、冬に向けて木が活動を停止する時期と重なって、うんともすんとも言ってくれない。
このまま枯れてしまったようにも見える。
3月頃に新芽が出現することを大いに期待している。同じタイミングで移植したバラが、直後から葉っぱが芽吹いたのとは、あまりにも違い過ぎる。
大丈夫なのか?と少し不安がよぎる。
とにかく春を待つことにしたい。
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