目 次
4月中旬、蕾がドンドン大きくなってきた!
4月中旬となった。我がシャクヤク畑のシャクヤクたちは、どの品種もいよいよ成長を早め、その蕾は一気に大きくなってきた。蕾が大きくなるにつれて、その蕾を支えている首の方もぐんぐん長く伸びてきている。
例年、シャクヤクの開花はGWの前後なので、もう開花が目前に迫っていると言っても過言ではない。
今年は例年に比べて、実にたくさんの蕾が付いている。あまりにも蕾の数が多過ぎて、逆にその蕾を間引かなければならないという(摘蕾)辛い作業をしなければならなかったことも前々回で報告したとおりである。
それは偏に今年の蕾が非常にたくさん付いたからに他ならない。
本当にこれは嬉しい悲鳴なのである。
4月中旬、我がシャクヤク畑には首が長く伸びたシャクヤクの蕾が、品種毎に競い合うように成長を続けている感がある。
そして、更に悲鳴を上げる事態に。もう一度、摘蕾をする必要に迫られて、実行する羽目になった。
詳細は後述。
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4月15日・土~16日・日の首長美人No. 1
今回のNo. 1首長美人のチョイスは中々難しい。
候補がたくさんあって、しのぎを削っている。
非常に迷うところだが、文字通り一番長い首を選ぶなら、やっぱり最初に首を伸ばし始めた「滝の粧」にとどめを刺すことになりそうだ。
滝の粧の今年の唯一の不満は、何故か蕾の数が少ないこと。繰り返し報告しているが、何と3つしか蕾がない。
この蕾が3つしかないというのは、今年の我が家のシャクヤクにあっては、極めて異例。
他の品種は摘蕾を迫られているくらいだから、非常にたくさんの蕾を付けているのに、どうしたことだろうか?不思議でならない。
でも、この3個の蕾の成長ぶりは他のどの品種よりも勢いもスピードもある。
このまま行くと一番最初に開花してくれるのかも知らない。
これを見てほしい。
どうですか、この首の長さ!
シャクヤク畑の全体像
蕾の数と大きさ、更に支える首の長さは急ピッチで進み、正に競い合うかのようだ。
シャクヤク畑を見ていただこう。
完全にシャクヤクの茂みと化して、しかも上部には長い首に支えられたたくさんの蕾が天に向かって伸び続けていることが良く分かる。
本当に賑やかさが増してきた。いかにも密になっている感がある。
やっぱり狭い土地にたくさんのシャクヤクの株を植え付け過ぎたのか、と大いに不安になってくる。
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2回目の摘蕾を迫られる苦しみ(3品種)
今年の蕾の「大漁」は尋常ではないレベルで、そのたくさんの数の蕾がどんどん大きくなってくるにつけ、更に摘蕾の必要性が高まってくる。
1本の枝、これは1本の首と言っても構わないわけだが、その1本の枝や首に基本的には蕾を一個にするべきだという基準に則れば、前回は初めての摘蕾に迷ったのと、あまりにももったいない上に、せっかくの蕾に対しても残酷だとの思いから、できるだけ最小限の摘蕾、つまり間引きを心がけたのだが、あれから2週間経つと、やっぱりもっと摘んで間引かなければならないと決断せざるを得なかった。
ということで、結局、二度目の摘蕾を断行した。しかも今回は容赦なく、前回よりもかなりたくさん間引くことになってしまった。
今回は3つの品種で、摘蕾を行った。
一回目の摘蕾はラテンドールが中心だった。ラテンドールは、何と半分以上間引きしてしまったわけだが、残された蕾はどんどん大きくなってきているので、やっぱり摘蕾は正しかったんだと納得できたということは前回のレポートのとおり。
だから今回はラテンドールは対象外。
ターゲットは前回3個だけ摘んだ「春の粧」が一番手となる。
春の粧のピンクの花の美しさは去年も実感させてもらったので、あのピンクの花を摘み取ってしまうことは、あまりにも忍び難く、最小限の3個に留めた。
だが、あれから2週間経つと、やっぱり蕾の多さが気になってくる。蕾が近くに2つあることで、首が蕾を支えきれなくなり、頭が重たくなって、枝が傾いてくる傾向も見受けられるようになってきたこともある。
そこでまた泣く泣く間引きをした。と言っても4個だ。下の写真を見てもらうと分かるが、今回摘んだ蕾はもうかなり大きくなっている。
このまま摘まなければ立派な花を咲かせてくれるのは確実である。
それを他の花をより一層立派に咲かせるために摘み取ってしまう。
やっぱり残酷だと思うのは、おかしいことだろうか。
次に摘蕾の対象となったのは、あの「麒麟丸」で、一番心が痛んだ。
ルビーのように赤黒く光り輝く殊の外美しい蕾。
昨年は咲くことがなかった麒麟丸の蕾は今年はぐんぐんと大きくなって間違いなく咲いてくれそうである。
そうなるとどう見ても蕾が多過ぎる。一大決心をして摘蕾を断行した。
5個の蕾に泣いてもらった。
最後に摘蕾の対象となったのは、意外や意外。シャクヤク畑のシャクヤクではなく、何と「北側、玄関側の夕映」であった。
南側のシャクヤク畑に比べて、成長が遅れていたのだが、いよいよ葉っぱが広がってみると、何と驚く程たくさんの蕾が付いていることが判明したのだ。
同じ品種の南側のシャクヤク畑の方は3つしか蕾がないのに、発芽も成長も遅れていた日当たりの悪い北側の夕映にこんなにたくさんの数の蕾が付いていたのは、全くの想定外。
植物はこれだから分からない。条件が悪い方にたくさんの蕾が付くなんて。
ラテンドールのように一つの枝に2つどころか3つも並んで蕾が付いていることが多く、まだ蕾そのものは小さいのだが、思いきって間引きすることにした。
下の写真のとおりで、結局、ちょうど10個の蕾を摘んだ。
まだ小さい蕾であることが、救いのようなかわいそうなような複雑な心境となる。
こうして、今回は3つの品種を対象に合計19個の蕾を摘んだことになる。
19個のシャクヤクの花を摘んでしまったことになる。やっぱり辛い。
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春の粧
新たに4つの比較的大きくなった蕾を間引いてしまったのだが、それでも春の粧には残り16個の蕾が残っている。
この16個の蕾が大きく育って、立派は花を咲かせてくれれば、実に見事な景観となるはずだ。
蕾はもうすっかりピンク色に変わりつつある。この蕾の形が愛くるしい。まん丸なのである。
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滝の粧
3個しか付けてくれなかった滝の粧の蕾が、成長は一番早く、全ての蕾の中で最も首が長くなっていることは、冒頭で紹介したとおりである。
蕾の形は春の粧とは随分と違って、いわゆるチューリップ型。
これも開花が目前に迫ってきている感じである。
モーボクエン
モーボクエンに蕾が一つも付いていないことは、何度もレポート済みだが、そうは言っても、突然姿を現すとか、何かどんでん返しがあるのでないかと一縷の望みを抱いていたが、こうして葉っぱが完全に広がった段階で、やっぱり蕾は全くなかったことが明らかになった。
本当にガッカリさせられた。これはもう諦めるしかない。
今後はモーボクエンの写真観察は対象外とすることにした。蕾のないただの葉っぱの成長を写し続けても意味がない。
来年に捲土重来を期す。
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夕映 ① 南側
シャクヤク畑の夕映は、結局、3つしか蕾を付けてくれなかった。
ということは隣りの滝の粧と全く一緒である。
成長は順調で、蕾も確実に大きくなってきて、首も急に伸び始めてきた。
夕映 ② 北側(玄関側)
今回の最大のトピックスは北側の夕映である。蕾がたくさん現れて、摘蕾の対象となったことは前述のとおり。
前回の観察日記で蕾の数は18個とレポートしているが、今回、もう一度小さなものまで含めて丁寧に数えると、何と29個もあったのだ。29!
これは今年の我が家の全9種のシャクヤクの中で、最大の数である。
それが日当たりの悪い北側のシャクヤクであることに驚嘆させられた。
この全部で29個もある蕾の中から10個を間引いた。10個も摘んでしまったのに、残りはまだ19個もあるのである。
嬉しくてたまらない。
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麒麟丸
今回の最大のトピックスはやっぱり麒麟丸となってしまう。
他のシャクヤクとは全く異なる圧倒的な存在感と強烈な個性を誇る麒麟丸。前回から1週間経過して今週は更なる衝撃を与えてくれる。
ルビーのような赤黒く光り輝く蕾の様相に魅せられてきたわけだが、今週はそのルビーの蕾が更に大きくなって、また新しい姿を見せてきれた。
その姿がまたビックリするほど美しく、見る者の心を揺さぶるのである。
麒麟丸は何度も書いてきたが、昨年は蕾が5~6個付きながらも、その後全く大きくなることなく、そのまま黒く朽ち果ててしまった。あの時の無念さは忘れられないが、結局、花を見ることができなかったのだ。
だから、この麒麟丸がこれから先、どのような花を咲かせてくれるのか見当がつかない。
だが、そこはネット社会。麒麟丸と検索して画像を見ればどんな花なのか一目瞭然だ。
それによると麒麟丸の花は赤と白のツートンカラー。麒麟丸という日本語に即して言えば、赤の白の絞りなのである。
先週までの麒麟丸の蕾は赤黒く光り輝くルビーのようであったが、それがいずれは赤と白の二つの色の交錯、絞りになるということで、この先、どう変化していくのかと興味を持っていたが、今週は遂にその片鱗を現した。
例のルビーのような蕾が、少しベールを脱いで、中の赤と白の二色の色を醸し出してきたのである。
これを見てほしい。
実に美しい。この中から赤と白の絞りの花びらが広がってくる。その片鱗を示してくれた。
この蕾のアップをしかと見てほしい。心を奪われないではいられない。本当に心がときめいてしまう。
先ずは全体像を見てもらおう。
蕾がどんどん大きくなってきていることが分かる。
そしてこれ。蕾のアップだ。
今回、上述のとおりこの麒麟丸の美しい蕾を間引きしてしまった。本当に辛い作業だったが、5つの摘蕾によって、残った蕾がより一層立派な花を咲かせてくれるなら、良しとしよう。
蕾の総数23個に対して5つ間引いたので、残りの蕾はまだ18個もあるのである。
この一つひとつの蕾の大きさと充実感を良く見てほしい。
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ソルベット
発芽が一番遅かったソルベットもようやく葉っぱを広げ始め、その中から蕾をしっかりと確認できるというのが1週間前の状況であった。
では、果たして蕾の数はどれだけあるのだろうかというのが、目下の最大の関心事だったが、今回その全容が確認できた。
何とソルベットの蕾の数は全部で10個もあった。あの一番憧れている飛び切り美しいソルベット、中々発芽してくれなくて、ヤキモキさせられたソルベットの蕾が10個も付いているなんて、一体だれが想像できたであろうか?
現時点ではかなり大き目な蕾が5個。小さなものを含めると全体で10個となる。何とも嬉しい限りだが、いささか気になるのは、その10個の蕾は下の写真で分かるように大きな1つの蕾のすぐ近くに寄り添うように付いている蕾が目立つことだ。
このままだと、摘蕾の対象になってしまうかもしれない。そんな不安がある。来週にはハッキリするだろう。
もしかしたらお気に入りのソルベットの蕾を間引くという悪夢が、起きてしまうかもしれない。
サラベルナール
前回のムラサキ・サルスベリの挿し木が半年後に突然芽吹いたというちょっと感動的なエピソードを紹介させてもらったブログの中でも触れたことだが、そのムラサキ・サルスベリの挿し木を挿したのと同じ日に植え付けたのが、シャクヤクのサラベルナールであった。
10月15日のことである。
シャクヤクは植えた翌年は花が咲かないというのが通常なだけに、今年は期待していなかったのだが、唯一の蕾は確実に大きくなってきてくれた。
この蕾は何とか咲いてくれそうである。
次回に続く。