目 次
遂にラテンドールが開花ラッシュを迎える!
先週末に「春の粧」と「滝の粧」の開花をレポートさせてもらったが、あれからホンの2、3日。今度はあの「ラテンドール」の開花である。
ラテンドールは最もたくさんの摘蕾を実施した品種だった。半分以上も間引いてしまったのだが、それでもまだたくさんの蕾が競い合うようにどんどん大きくなっていた。それらの蕾が遂に一斉に開花し始めたのである。
ゴールデンウィーク後半スタート(僕にとっては後半ではなく、漸くのスタートだ)となる5月3日と4日のレポートである。
これは中々壮観である。
早速、写真を見てもらおう。
先に咲いた「滝の粧」と同様に真っ白な花。純白色のシャクヤクの美しさを満喫してくれる。
良く見ていただくと、八重のたくさんの花びらの中心部分にピンク色の縁取りがほのかにある。これがラテンドールの特徴。
純白な大きな花の、ビッシリと詰まった花びらの中心部分に、ホンのちょっとだけピンクの縁取りがあるなんて、いかにもオシャレで心を惹かれてしまう。
実に美しい。控えめな清楚な美しさが際立っている。
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「滝の粧」のその後
先ずは「滝の粧」の花をご覧いただこう。
純白度が際立っていた滝の粧。
同じ白色系のラテンドールが一斉に咲き誇ってくると、先に開花していた「滝の粧」の影が薄くなるのは仕方ないだろうか。元々、蕾は3つしかなかったのである。
最初の蕾が他の品種に先駆けて見事な大輪となって、見る人の目を奪ったのだが、実はこの滝の粧はシャクヤクの中でも、特に花の日持ちが悪く、あれだけの大輪で見る者を喜ばせてくれたのもほんの束の間、その後は一気に萎れてしまった。
それも滝の粧の場合、一気に大輪が萎れてしまうだけではなく、あの純白の大輪、下の方にはほのかにピンクがかっているあの美しい純白が、満開になると同時に、花全体が枯れてくるのが如実に分かる少し残念な品種なのである。
茶色になって枯れてくる
具体的に言うと、あの純白の花びらが直ぐに茶色に変色してくるのである。これはいただけない。
純白さをキープしながら萎れ、花びらが散っていくのなら諦めもつくのだが、花びらの周囲が茶色になってきて、枯れてきたというのが一目瞭然となってしまう。
際立った白さが売りなだけに、それが茶色に変色し始めると、いかにも目立つのである。
それだけではない。開花をしたもののまだ大きく花開くことのない段階で、もう既に茶色になり始める。これはどうしてなのだろうか?というレベル。
シャクヤクの花の見事さは、一旦きれいに開花した後で、その後もどんどん花が大きくなって、数え切れないほどの花びらが大きく膨らんでくる点にある。
花そのものがボールのように丸くなってどんどん大きく膨張してくるのである。
それには本当に驚かされるばかりなのだが、滝の粧にはそういうことはなく、大きく膨らむ前に茶色になって枯れ始める。
今年は3つしかなかった蕾が、ほぼ一斉に咲き始めたが、小さな花はそのまま大きくなることなく、小さな花のままで茶色に変色し始めた。
残念でならない。
この茶色に変色した花びらを見てもらうのは心が痛むが、これは写真観察日記である。ありのままにレポートしないと、花に対しても失礼というものだろう。
こんな姿をお示しするのは忍びないが、一応公開させていただく。
この滝の粧の花びらの茶色化と、期を同一にしてラテンドールが一斉に開花してくれたことは、本当にありがたいことだった。
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「春の粧」のその後
前回、一斉に開花し始めてその豪華さと華やかさに言葉を失ってしまいそうになった「春の粧」は引き続きその美しい姿を保っているばかりか、前回はまだ咲いていなかった蕾も開花し始めて、それは見事な景観となっている。
「春の粧」のピンクの花は非常に大輪となるので、前述の滝の粧とは対照的に、開花した後もどんどん大きく膨らんでくる。
ソフトボールの玉以上に大きくなってくる。バレーボールとは言わないまでも、ハンドボール位はあるのではないだろうか。本当に大きい。
元々八重咲きということで花びらの数は全く数え切れないほどギッシリと詰まっていて、それがそれぞれ大きく羽根を広げてくるような感じなのだ。
だからどんどん大きく、膨らんでくる。
まだ開花前の蕾も残っており、これからもまだまだ楽しむことができそうだ。
花瓶に挿した切り花はどうなった?
前回、開花したばかり、あるいはもうすぐ開花すると思われる大きな蕾をガンガン切り花にして、花瓶に挿したシャクヤクのその後をレポートする。
切り花にしたシャクヤクは、先週時点で開花していた「春の粧」を中心に、開花へのカウントダウン状態にあったラテンドール、そしてかなり蕾が膨らんできた麒麟丸の3つの品種だった。全部で9輪。
これは写真で実際に見てもらうのが最適だ。
結論的には、切り花は素晴らしい。シャクヤクの魅力全開となって、ゴールデンウィークの毎日、昼も夜も日がな一日、ズッとシャクヤクを鑑賞し続けている。
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香りも魅力。甘い香りが部屋中に充満
切り花にして部屋に飾って改めて痛切に感じられるのは、シャクヤクの香りである。
シャクヤク畑で開花したときから感じていたが、シャクヤクの花はいい匂いがする。甘い香り。
品種によって香りに違いがあるが、一番香るのは「春の粧」だった。甘いいかにも素敵な香りである。「ラテンドール」も負けていない。
それほどキツイ香りではなく、ほんのりと甘い香りがリビング中に漂うのは、シャクヤク好きにとっては至福の体験。
幸福感に包まれてしまう。
蕾が一気に開花、大輪へと変貌を遂げる
「春の粧」は花瓶の中でも、上述のとおり数え切れない程のたくさんの花びらがそれぞれ大きく羽ばたこうと、どんどん大輪を大きくさせて行く。
切り花にした段階ではまだ蕾だった「ラテンドール」もシャクヤク畑の外のものとほぼ同じタイミングで、花瓶の中で開花し始め、その後は一気に大輪へと変貌を遂げていく。実に見事な活動を目の当たりにさせられる。
蕾の状態で切り花にして花瓶に挿していたわけだが、ホンの数日で一気に開花し始め、その後の膨張具合も一気呵成というか、驚く程のスピード感で見事な大輪となって、僕ばかりか女房も思わず歓声を挙げてしまう程だった。
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一向に蕾が膨らんでこない麒麟丸に不安
そんな中で、僕があれほど注目していた麒麟丸は、何故か一向に蕾が膨らんでこない。
もちろんある程度大きくなってもうしばらくで開花するだろうと思われた開花寸前の蕾を切ってきているのだが、その後の更なる膨らみ、いよいよ開花するぞという様子を一向に示さない。
まあゆっくりと膨らんで来るだろう、そのうち必ず膨らんでくるに違いないと楽しみにしていたのだが、それにしても遅過ぎる。
同じような蕾状態で同時に花瓶に挿したラテンドールがあれよあれよという間に、どんどん開花して大きな大輪に変貌を遂げていく中にあって、同じ花瓶に挿してあるだけに、その違いはあまりにも顕著。
次第に不安になってくる。
心配になって庭の方の蕾を見ても、切り花にした花瓶の蕾と全く同じで、全く開花のそぶりを見せてくれない。
それまでは毎週必ず新たな姿を披露してくれた麒麟丸が、それなりの大きさの蕾になってから、急に動きを止めてしまったのである。
これは何としたことか。
女房が「もしかしたらこのまま咲かないで終わってしまうんじゃないの?」と僕が内心、非常に心配しながらも口に出せないことを、平気で言ってくる(笑)。
本当にそんな気がしてしまう程、麒麟丸の蕾はピタッと動きを止めてしまった。
どうなるのだろうか?このまま開花しないなんてことがあるんだろうか?と不安が募ってくる。
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花を保存したい一心でドライフラワーに挑戦
この見事な大輪を咲かせてくれた「春の粧」と「ラテンドール」を見ていると、このままの満開の豪華な大輪を、そのまま保存できないだろうか、と妙な気持ちになってくる。
写真は山のように撮っている。動画も撮った。
でも、実際の花はホンの数日で萎れ、枯れてしまう。
それが残念でならない。何とかこのまま残せないだろうか、そんな気持ちになってしまう。
プリザーブドフラワーを目指したが
理想はプリザーブドフラワーにすることだろうが、色々と調べてみると、シャクヤクのプリザーブドフラワーを作るのは至難の技であることが分かった。
確かにこの機会にシャクヤクのプリザーブドフラワーを購入しようと探してみたが、ほとんど市販されていないことも判明した。
そもそもプリザーブドフラワーは、薬品を用いて一旦花の色を脱色した上で、後で染色すると知って、衝撃を受けた。
あの色をそのまま残すのではなく、染めているのかと。
ということで、プリザーブドフラワー作戦は、あえなく断念した。
諦めてドライフラワーに挑戦
そうなれば、後はドライフラワーである。
ドライフラワーは2~3カ月しか保存できないようだし、とにかくあの大輪が小さく萎びてしまうので、あまり魅力は感じなったのだが、うまくやればあの色はそのまま残ってくれそうだ。
しかも逆さに吊るすだけで済むと分かり、これはやってみようということになった。
シャクヤクの花は、満開の大輪となった後は萎れ、花びらがパラパラと散り始める。
そうなって花はいずれ廃棄してしまうのだから、いくら小さくなるとは言っても、あのシャクヤクの花そのものは形として、その後も残る。
萎れてしまって、言ってみればミイラとなったシャクヤクを見るのも辛いものがあるが、それはそれでシャクヤクの花の最後の味わい方として悪くないなと思った次第。
早速やってみた。
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満開の大輪を端からドライフラワーに
先ずは見事な大輪となった「春の粧」を一本だけやってみた。
花びらは全く落ちることはなく、姿は小さくなってくるものの、色彩感もそのまま残り、あの甘い香りも変化することなく残っているのが嬉しくて、花瓶に挿してあった満開となった大輪を、端から部屋に吊るしてダライフラワー作りに専念することに。
花瓶に挿してあった花を取り出して、茎の一番下の部分を輪ゴムでビニールひもと繋ぎ、そのまま逆さにして吊るすだけ。いとも簡単。
調子に乗って、これ以上はもたないだろう、枯れてくるだろうというギリギリのタイミングの大輪を取り出して、端からそ 逆さ吊りに。
こうして現在(5.7・日曜日)、6つのシャクヤクが吊るされている。1週間ほどで完成するそうだ。
また楽しみが一つ増えた。
次回に続く。