「戦争は女の顔をしていない」が日本人の手によって漫画化 紹介したアレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」がコミックになっている。漫画化されたのだ。それも何と日本人の手によって。 漫画といえば日本が世界に冠たる文化を誇っているので、日本人ということは十分にあり得るのだが、それにしても日本人の手によってこの独ソ戦...
【漫画】の紹介
【漫画】の紹介の記事一覧
「空気の底」を凌ぐ充実のミステリー短編集 「空気の底」を紹介した際に触れた手塚治虫の傑作短編漫画集の「ザ・クレーター」を予告どおりに取り上げる。 最初に断っておくが、「空気の底」は大人向けの雑誌に掲載された作品であり、この「ザ・クレーター」は少年誌に掲載。その違いは明らかにあるということだ。 少年向けにテーマは限定され...
長編でも短編でも天才ぶりを発揮した手塚治虫 手塚治虫は本当に天才だった。 何度も書いているが、ずば抜けた独創性と卓越したドラマ性、それらを巧みに伝えることのできる傑出した表現力を身に付けていた手塚治虫は、正に天才というか怪物というか、人知を超えた存在だった。 時空を自由に飛び越える常人の想像を絶する途方もない発想と壮大...
久々の手塚治虫はお気に入りの「シュマリ」 手塚治虫作品を紹介するシリーズ「手塚治虫を語り尽くす」がしばらく空いてしまった。3カ月振りとなる。それに当たってはとっておきの大作を取り上げたい。 「シュマリ」である。これは僕の大のお気に入り作品。かなり長い。あの「アドルフに告ぐ」とほぼ同じ長さの力作だ。 僕はこのシリーズで、...
今すぐに読んでほしい手塚治虫の最高傑作がこれだ 今回はいよいよ「鳳凰編」だ。手塚治虫の畢生の大作にしてライフワークの「火の鳥」シリーズの中でも、「未来編」と並ぶ甲乙付けがたい頂点であり、手塚治虫の全作品を通じても、ベスト5の一本だということは、もう何度もこの熱々たけちゃんブログの中で触れさせてもらってきた。 本当に凄い...
戦争と人間で苦悩し、絶望の中で巡り合った救済の書 アインシュタインとフロイトによる「ひとはなぜ戦争をするのか」というテーマの世紀の往復書簡を紹介するに当たって、僕は自らの若き日に陥った戦争と人間に対する苦悩と絶望について、かなり詳細に書かせてもらった。 あの時の僕自身の絶望感から自暴自棄に陥る中で巡り会ったかけがえのな...
手塚治虫の長男によって映画化された隠れた名作 今回の手塚治虫は「ばるぼら」だ。この「ばるぼら」は錚々たるメンバーによって映画化され、昨年(2020年)11月に劇場公開、年明けの今月から動画配信されているので、既に映画を観た方もいらっしゃれば、観てないまでも、話題を耳にしたことはあるのではないか。 その映画の出来栄えは?...
60年代後半の「人間ども集まれ!」は如何に時代を先取りしていたか! 前回紹介の「人間ども集まれ!」に興味を持っていただけただろうか?手塚治虫が好きな人、少しでも興味を持っている方は、どうかこのあまり知られていないとはいうものの、手塚治虫の世界観と思想が最も端的に表れているとも言える大問題作の「人間ども集まれ!」を是非と...
一見、いかにも手塚治虫らしからぬ作品だが 「アドルフに告ぐ」から始まって、「きりひと讃歌」「奇子」と手塚治虫晩年の青年・大人向けの衝撃的な作品を取り上げてきた。「きりひと讃歌」「奇子」とビッグコミックに連載された作品がその発表順どおりに続いたので、このままその後のビッグコミック連載を追いかけてもいいのだが、あまりにも内...
手塚治虫の禁断の書と呼ぶべき問題作 「きりひと讃歌」に続いて取り上げたいのは「奇子」である。「奇子」と書いて「あやこ」と読む。手塚治虫自身があとがきで、これを「あやこ」と読ませるのは少し無理があったと書いているが、手塚治虫の熱烈なファンの間では、「奇子」は「あやこ」。何の躊躇もない。これまた手塚治虫の隠れた傑作中の傑作...
「きりひと讃歌」は渾身の傑作だ 手塚治虫の「きりひと讃歌」は、一般的にはあまり知られていない作品だが、とんでもない名作である。とにかく一人でも多くの方にこの手塚治虫屈指の渾身作を読んでいただきたいというのが、僕の切なる願いである。 「アドルフに告ぐ」が手塚治虫の最高傑作というのは間違いないとして、それに次ぐ傑作は何だろ...
「アドルフに告ぐ」については刊行に至るまでの様々な経緯やストーリー、漸く発売された超豪華本のオリジナル版に関してまで、その概要についてはほぼ語り尽くしたが、肝心の内容の掘り下げについてはほとんどできていないため、予告させていただいたとおり「ネタバレ」満載で掘り下げてみたい。 まだ「アドルフに告ぐ」をお読みになっていらっ...
愛してやまない「アドルフに告ぐ」の紹介は、本当に熱々たけちゃんならぬ沸騰たけちゃんになってしまったようだ。 ところが、あれだけ書かせてもらったにも拘わらず、僕の中ではまだ何も書いていない感があるのはどうしてだろうか? あれだけ熱く書いても満足できないこの思いは それはもちろん、前回のブログでは、「アドルフに告ぐ」の概要...
さあ、総論と俯瞰的展望は終わった。いよいよ具体的に手塚治虫の作品を取り上げて行くことにしよう。あまり知られていない青年・大人向けの作品群からできるだけチョイスしたいと考えているが、手塚治虫を語って「火の鳥」や「ブラック・ジャック」、「鉄腕アトム」、「バンパイア」、「どろろ」など超メジャーな人気作に触れないわけにもいかな...
「神様」手塚治虫への特別な思い~愛してやまない手塚治虫 手塚治虫のことが好きでたまらない。数十年来の熱烈なファンである。もうこの手塚治虫という人は僕に言わせてもらうと「神」としか言いようがない人で、ありとあらゆる芸術・エンターテインメントを含めて、日本人としてこの手塚治虫をしのぐ人は誰一人として出ていない。乱暴だがそう...
さいとう・たかを「大宰相」に夢中になる このところズッと夢中になっている漫画がある。さいとう・たかをの『歴史劇画 大宰相』である。僕は元々漫画も大好きで、手塚治虫と白土三平を熱愛している。この二人は漫画家とは言っても、世界文学の最高峰とも互角に競い合える、いや勝るとも劣らない天才で、日本が生んだ最高の作家にして芸術家だ...
7年8カ月ぶりの新総理誕生の今こそ読むべき! 突然の安倍総理の辞任であった。新型コロナ対策で精彩を欠き、国会も閉会したまま国民の前に顔を出さなくなってどうしたのか心配されていた矢先の突然の辞任。健康状態の悪化によるということなのでやむを得ないが、この想定外の展開も、安倍総理が首相の間、すっと官房長長官を務めた菅さんが安...
さいとう・たかをに没頭する日々 ゴルゴ13はやっぱり凄い、おもしろい。今、ゴルゴ13の過去の作品を必死に読み返している。 ゴルゴ13が金で依頼されて、ターゲットを殺害する典型的なエピソードにはやっぱり抵抗を感じてしまうが、前回熱く紹介した『「ゴルゴ13」の魅力は(さいとう・たかを第1弾)』の中で書かせてもらったとおり、...
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