今すぐに読んでほしい手塚治虫の最高傑作がこれだ 今回はいよいよ「鳳凰編」だ。手塚治虫の畢生の大作にしてライフワークの「火の鳥」シリーズの中でも、「未来編」と並ぶ甲乙付けがたい頂点であり、手塚治虫の全作品を通じても、ベスト5の一本だということは、もう何度もこの熱々たけちゃんブログの中で触れさせてもらってきた。 本当に凄い...
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イニャリトゥ渾身の名作「レヴェナント:蘇えりし者」 2021年のGWに観た映画の紹介から離れ、今回はイニャリトゥの「レヴェナント:蘇えりし者」を取り上げる。 とにかく感動必至、圧巻の名作なのである。 イニャリトゥと「レヴェナント」のことは前にかなり詳しく触れたことがある。 あの「トゥモロー・ワールド」を紹介したときだ。...
僕が特別に信頼しているポール・ハギス 2021年のGWで観た映画を紹介する企画の第3弾はポール・ハギス監督の「スリーデイズ」。 ほとんど知られていない映画だと思う。ポイントは監督・脚本のポール・ハギスである。 シネ・フィル=映画狂の僕は好きな映画監督は山のようにいる。お気に入りの監督を指折り数えると、アッという間に両手...
自分のスピルバーグへの屈折した評価に我ながら戸惑う スピルバーグという映画監督は、一体全体どういう人間なんだろうと常々驚嘆している。この稀代のヒットメーカーにして、不滅の名作も量産してきたスティーヴン・スピルバーグ。僕は当然そのほとんどの作品を観てきている。ホンの数本を除いてそのほとんどを観ているはずだ。 実は、決して...
ギンレイホールに通えなくなった今も、映画三昧の日々 約4年半ほど通勤していた御茶ノ水から離れることになった今年(2021年)の4月。御茶ノ水には何かと愛着を感じていたが、一番悲しいのはギンレイホールに通えなくなってしまったことだ。これは本当に痛恨の極み。新しい職場はギンレイホールがある飯田橋や神楽坂をかすめることもなく...
戦争と人間で苦悩し、絶望の中で巡り合った救済の書 アインシュタインとフロイトによる「ひとはなぜ戦争をするのか」というテーマの世紀の往復書簡を紹介するに当たって、僕は自らの若き日に陥った戦争と人間に対する苦悩と絶望について、かなり詳細に書かせてもらった。 あの時の僕自身の絶望感から自暴自棄に陥る中で巡り会ったかけがえのな...
全人類必読の書 この本にはただただ驚嘆してしまう。全く信じられない本があったものだ。 あのアインシュタインとフロイトという20世紀というか人類最高の知性を備えた不世出の天才2人による往復書簡。 そのテーマは何と、人間はどうして戦争を繰り返すのか?人類から戦争をしないなくすことはできないのか?という人類のとって究極の難題...
野村克也という傑出した指導者 野村克也に少しはまっている。前回このブログでも取り上げた「ヤクルトスワローズ論」を読んで以来のこと。野村克也がどういう人生を歩んできたのかについては、「ヤクルトスワローズ論」の中でかなり赤裸々に語られている。これは正に野村克也自伝という色彩が濃厚な一冊であった。 野村克也は自身が日本のプロ...
「貞観政要」を出口治明解説で味わってみた 帝王学、リーダー論に関する古今東西の最高のテキストと評価される「貞観政要」の解説をあの出口治明さんの新書で読んでみた。 組織や部署のトップ、責任者としてリーダーシップを発揮するに当たって、これは大いに役に立ちそうだ。 「貞観政要」の解説書は概説も含めて何冊も出ているが、このブロ...
先ずはじめに。予告の実行 僕が橋下徹の比較的最近出版された2冊の新書に衝撃を受けた話しは既に報告したとおりだ。前回先にブログで取り上げたのは2冊目の方、橋下徹としては後に出版された「交渉力」の方だった。この熱々たけちゃんブログでの紹介が、本の出版の順番と逆になっていることをお詫びしたいが、元々は今回紹介する「実行力」が...
日本の医療、病院の課題と問題点に患者の視点で迫る画期的な本 自分が働いている職場である「病院」を取り巻く様々な課題と問題点を整理すべく関係する本を夢中になって読み漁っている。 そこで巡り合った本の中から、特に貴重な一冊を紹介したい。 僕のような医療業界で働いている人間や病院で働くスタッフではなく、むしろ一般の人、患者と...
チェリビダッケはクラシック音楽ファンにとって特別な名前なのだが クラシック音楽ファンにとって、チェリビダッケという指揮者の名前は特別な意味を持っている。 それはほとんど伝説上の人物。 少し誇張を含めて分かりやすく説明するとこういうことだ。クラシック音楽ファンにとって誰もが認める世界最高の指揮者はベルリン・フィルの常任指...
橋下徹の2冊の新書は、素晴らしい本だ 元大阪府知事にして大阪市長でもあった橋下徹の2冊目の新書「交渉力」を一気に読み終えた。これは中々凄い本だ。一人でも多くの方に是非とも読んでいただきたいと切に願う素晴らしい1冊。 橋下徹はこの「交渉力」に先立って、第一弾として2019年に「実行力」という新書を出していて、僕はもちろん...
組織とリーダーシップをスポーツから学ぼうとしたら、野村克也の本は外せない 組織論とリーダーシップ論。特にメンバーの意識改革を推進してダメな組織を再生させることを、具体的な実践の場を通じて学ぼうと思ったら、どうしても野村克也の一連の著作は外せない。僕も以前から何冊も読んできた。 スポーツの世界で組織を立て直し、チームや選...
手塚治虫の長男によって映画化された隠れた名作 今回の手塚治虫は「ばるぼら」だ。この「ばるぼら」は錚々たるメンバーによって映画化され、昨年(2020年)11月に劇場公開、年明けの今月から動画配信されているので、既に映画を観た方もいらっしゃれば、観てないまでも、話題を耳にしたことはあるのではないか。 その映画の出来栄えは?...
この本に非常に興味が持てた訳は あるきっかけがあって、「経営理論に学ぶ病院経営戦略」という千葉大の井上貴裕先生の新刊本を読んだ。この本は昨年(2020年)の9月に刊行されたばかりの新しい本だったのだが、僕は1月、土日の二日間で一気に読み終えた。一気に読まなければという多少の義務感もあったのだが、こんな堅苦しい半分専門書...
半藤一利が亡くなってしまった あの半藤一利さんが突然、亡くなってしまわれた。先月12日のことだ。2021年(令和3年)1月12日のこと。享年何と90歳。お亡くなりになって、まだ2カ月も経っていない。僕にとって半藤一利は最も重要な大切な作家の一人であったので、大変な衝撃と喪失感に見舞われたのだが、僕はその当時、自身のこれ...
五輪組織委員会の森会長からの禅譲話しでピエロになってしまったが 女性差別発言をして世界中から大非難を受けた東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会の森会長が、遂に辞任するに当たって、盟友への禅譲話しですっかり時の人となり、時の人どころか、とんだピエロを演じてしまった川淵三郎さん。 本当に貧乏くじというか、いい恥っ晒...
(第2部からの続き) 2015年~(22本目~28本目) ㉓ イレブン・ミニッツ 監督:イエジ―・スコリモフスキ (81分) 2015年 2回鑑賞 ポーランドの鬼才スコリモフスキによる極めて刺激的な問題作。ある事件が勃発するまでの11分間を、事件に巻き込まれることになる様々な人物をそれぞれの視点で描いていく。それぞれ...
(第1部からの続き) 1980年代~(5本)(10本目~14本目) ⑩ バグダッド・カフェ完全版 監督:パーシー・アドロン (108分) 1987年 これがまた屈指の名作。これはドイツの映画で、1960年代から80年代にかけてドイツにはライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、フォルカー・シュレンドルフ、ヴェルナー・ヘ...
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