こんなに感動した映画も久しぶり 素晴らしい映画を観た。我が愛するギンレイホールでだ。これを映画館の大スクリーンで観ることができたのは本当に嬉しかった。ケネス・ブラナー監督の「ベルファスト」である。 この映画の予告編はギンレイホールで見ていた。チラシも読んだ。 昨年のアカデミー賞脚本賞を獲得した名作として広く知られていた...
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長い間、誤解されてきた隠れた名作 今回は「アポロの歌」だ。あまり知られていない。だが、色々な意味で物議をかもした社会的にはかなり話題となった有名な作品だ。これは悲運の作品と呼んでもいいかもしれない。長い間、ずっと誤解されてきた。しかもかなり嫌な誤解である。 今こそ、この「アポロの歌」の真の価値に光を当てたい。そう思わず...
ロシア専門家の佐藤優によるプーチン論 プーチンのことを改めて徹底的に理解しようと佐藤優の「プーチンの野望」を一気呵成に読んだ。 これは非常に有用ではあった。これを読むことで、僕のプーチンに対する理解が深まったことは確かである。 さすがは佐藤優だと感心もするが、一方でこの本は相当に問題も孕んでいて、決して手放しで歓迎でき...
塩野七生の「ギリシア人の物語Ⅱ」に今回も大興奮 塩野七生の「ギリシア人の物語」の第1巻を紹介したのは、今年(2022年)4月、ちょうど半年前のこと。 『塩野七生「ギリシア人の物語Ⅰ 民主政のはじまり」〜時の経つのを忘れてしまうおもしろさ!ペルシア戦争の攻防に興奮必至!』という記事だった。 あの一世を風靡した未曾有の大作...
超多忙だった9月、最終週5日間に5本を配信 僕のブログのある熱心な読者からこんなメールをいただいた。 「9月は珍しく、ブログの配信が止まってますね。私が熱々たけちゃんのブログを読むようになってからの記事の間隔では、一番長かったのではないかと思います。コロナにでも感染されたのかと心配していました」という内容だった。 僕は...
「最後の決闘裁判」と同時に作り上げたリドリー・スコットの剛腕 リドリー・スコット監督の作品はこのブログでも何本も紹介してきた。僕が最も気に入っている映画監督の一人だ。今までに数多の名作と傑作を量産してきたハリウッドの巨匠は、80代になった最近もその力が衰えるどころか、その圧倒的な表現力と有無を言わせぬビジュアルの見事さ...
ゴルバチョフのことは、大好きだった あのミハイル・ゴルバチョフのことが昔から大好きだった。今、ロシアのプーチンがウクライナに理不尽な侵略戦争を行っている真っ最中で、世界中がロシアとウクライナの動向にくぎ付けとなっている。 このブログの中でも、何度もこのロシアによるウクライナへの侵略戦争のことに触れてきたが、それは今日、...
この森岡毅も非常に感動的だった 引き続き森岡毅の本を読んだ。著者にとっては5冊目となる本、僕にとっては通算4冊目の森岡毅の作品となる。 それが今回紹介させてもらう『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きとめた「働くことの本質」』である。 本当に長いタイトル!これだけは何とかなりませんか、森岡...
森岡毅にまたまた脱帽させられた 森岡毅の本は今までに2冊読んだが、そのいずれも本当にめちゃめちゃ面白く、役に立つことばかりで、僕はすっかり森岡毅に首ったけになってしまった。 既に読んだ2冊は、森岡毅が最初に書いた2冊の本である。 『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』と 『USJを劇的に変えた、たっ...
超多忙な中で、4冊の本を読み切った9月 今月(2022年9月)、僕は公私共に非常に多忙な日々を送っていたのだが、そんな中で寸暇を惜しんで4冊の本を読み切った。何とか今月中にこれら4冊のことをブログ記事にまとめ、紹介したいと思っている。読み切った順番通りに紹介していきたい。 先ずは、先日「社会を変えるには」を紹介したばか...
手塚治虫の前代未聞の問題作 今まで手塚治虫の隠れた名作や問題作、特に黒手塚あるいは手塚ノワールと呼ばれる人間の負の部分を徹底的に暴くダークで残酷、暗くて救いのない作品を中心に紹介してきたが、今回はその頂点、究極の黒手塚作品を紹介させてもらう。 満を持しての登場である。 それが「MW」だ。MWと書いて「ムウ」と読む。 こ...
「社会を変えるには」に深く感銘を受ける 小熊英二のことは以前からずっと気になっていた。大きな書店に行くと、小熊英二のやたらと分厚い、それでいて少し地味なハードカバーが陣取っているのがいつも気になるのである。何と言っても目を引くのは、「1968」という上下2巻の分厚い本。正確に記すと「1968【上】」「1968【下】」の...
「ポッペアの戴冠」のことは書き尽くしたが 前回の記事で、僕が愛して止まないモンテヴェルディの最高傑作「ポッペアの戴冠」のことは書き尽くした。文字数にして1万字を超えている。 モンテヴェルディと「ポッペアの戴冠」について知りたい、内容を確認したいという方は、前回の記事「 モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」~75歳のモンテ...
格安にて再発売された「ポッペアの戴冠」に震撼させられる 今回はモンテヴェルディ最晩年の大傑作「ポッペアの戴冠」だ。 これはすごい。すご過ぎる。空いた口が塞がらなくなる衝撃だ。聴いて、観て、思わず心が震撼させられてしまう。 何と言ってもモンテヴェルディが作曲したこのオペラそのものが信じられない程すごい作品。そしてこれを演...
オペラのあらゆる要素、可能性を内包 引き続きモンテヴェルディを取り上げる。今回はオペラだ。 モンテヴェルディがルネサンスからバロックへという音楽史上未曽有の大変革期を、自らの力で切り開くとともに頂点にまで導いた空前の天才だということは、前回書いたとおりだが、モンテヴェルディの作品に接すれば接するほど、その途方もない大き...
モンテヴェルディ最高の名盤DVDが日本語字幕付きで格安にて再発売 嬉しいニュースが飛び込んできた。以前、このブログで強く大絶賛したものの入手不可能となっていたモンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」の超名盤のDVDが、今月10日(2022.8.10)に再発売されたのである。こんな朗報は滅多にないこと。思わず狂喜している。...
映画史上屈指の名作のリメイクに挑んだスピルバーグの心意気 「ウエスト・サイド物語」の映画史における評価は相当なものだ。1961年にロバート・ワイズ監督(ジェローム・ロビンズとの共同監督)で作られたミュージカル映画の超傑作。古今東西の映画史上のベストテンにおいても必ず有力候補として挙がってくる稀有の名作だ。 僕はそのスト...
本来の手塚治虫らしい心温まる良心作 手塚治虫の紹介シリーズ「手塚治虫を語り尽くす」では、大人や青年を対象としたいわゆる黒手塚=手塚ノワール作品が中心となっており、このところも「ボンバ!」「アラバスター」そして前回の「ガラスの城の記録」と全く救いようのない暗く、残酷な暴力に満ち溢れた作品を集中的に取り上げてきた。これぞ黒...
未完で終わった黒手塚の超問題作 黒手塚こと手塚ノワール作品をズッと取り上げてきているが、今回紹介する「ガラスの城の記録」は、一連の黒手塚作品の中でも、特に異色な問題作だ。 何と言ってもこの作品は未完で終わっている。手塚治虫の作品には何本かの未完作品がある。 それらの多くは、手塚治虫が常に多くの連載を抱えながら、60歳で...
僕が好きなマーラーの交響曲 マーラーの全ての交響曲(大地の歌を除く)に対する特集の第2弾である。 僕は自分の趣味に合わないと言いながらも、それなりにマーラーの音楽は聴いてきた。合唱団のメンバーとして世界的な指揮者とオーケストラの舞台でオンステした貴重な体験もある。 大好きでたまらない曲もいくつかあるので、先ずはそこか...
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